2020年8月27日木曜日

暫定1位のクレープリー@Lannilis

前回の記事で、近所にとってもおいしいクレープリーを見つけたことにふれました。その後、過去に撮った写真を探したらクレープの写真が出てきたので、忘れないうちに紹介しておきます♩

こちらです!

大好きな組み合わせ、ハム・卵・玉ねぎのコンフィ(ここではバターでじっくりトロトロになるまで炒めたもの)。

見てください、玉ねぎの量!たっぷり盛り付けてあるので、クレープ全体に広げて最後の一口まで玉ねぎと一緒に味わえます。香ばしくて甘くて、美味しい〜たまりません。

そば粉のクレープ生地は薄くて軽い口当たりです。きれいな焼き色が均等についていて、うっかり焦がしちゃうなんてことのない安定のクオリティ。ハムや卵も質の良いものを使っているんだろうなぁというのが見て食べてわかります。

そして、デザートクレープはこちら!

自家製チョコレートソースとローストアーモンド、こちらも好きな組み合わせです。新しいクレープリーに行くとだいたい、チョコレートか塩バターキャラメルを注文しちゃいますね。その味でお店の良し悪しをはかるというか(なにを偉そうに)。

チョコレートソースはもちろん美味しかったのですが、その味を今では思い出せないくらい、クレープ生地の素晴らしさを強烈に覚えています。というのも、外側は限りなく薄くパリパリ食感で、真ん中のほうもよく焼けているのに口に入れると…

舌の上でふわっと溶ける!

あれ?と思って何度も口に運びますが、その度にふわっと溶ける!クレープが舌の上で溶けるように感じるのは初めてのことで、食感が楽しくて美味しくて、病みつきになるんです。言葉ではうまく表せないので、とにかく一度食べてみてほしい〜

というわけで、La Harpe Noire(黒いハープ)という名のクレープ屋さん、私たちの中では暫定で「世界一美味しいクレープリー」に躍り出ました!もうね、味といい食感といいボリュームといい良心的なお値段といい、食器のセンスといいサービスのタイミングといい親切なオーナー夫婦といい、総合点でずば抜けています!

辺鄙すぎる場所にある世界一のクレープリーですが、我が家まで遊びに来てくれるチャレンジャーな人がいれば、喜んでこちらにお連れしますよ〜青いパン屋もしかり!

お待ちしてます(o^^o)

2020年8月22日土曜日

クレープリーの絶品ステーキ@Lannilis

 1年ちょっと前、わが町のLannilis(ラニリス)に新しいクレープリーができたのですが、とっても美味しいので今や事前予約なしではお断りされる人気店です。その名も、

La Harpe Noire

「黒いハープ」という意味です。看板の「R」部分がハープの形をしていますね♩

クレープリーなのでメインはもちろんクレープなのですが、メニューにでかでかと「サーロインステーキ、自家製フライドポテト添え、自家製ペッパーまたはマスタードソース」と書いてあって、前からものすごく気になっていました。

こちらのお店は、クレープの生地も中の具材も繊細に調理されているので、きっとSteak-Frites(ステーク・フリット=ステーキとフライドポテト)も一手間加えてあって美味しいんだろうなぁ…と期待できたので、今回思い切って注文しました!

どーん。


焼き加減はもちろんレアで♩

ステーキなんて久しぶりに食べましたが、やっぱり美味しい…お肉の味わいが深いと思ったら、スパイスやガーリックで数時間マリネしてから焼いているそうです。ほら、やっぱり一手間かかってる〜!

フライドポテトも今や冷凍ものを揚げるだけのお店が多い中、自家製フリットを出すあたり料理人のこだわりやプロ意識の高さを感じられるのでポイント高いです。ジャガイモの風味がしっかりしていてほのかな甘みもあって、美味しい!バンちゃんとユーゴに何本盗まれたことか(^^;;

結果、きれいに完食してしまったのでお腹パンパン。とてもじゃないけどデザートクレープは入りそうになかったので、ライムのシャーベットを注文したところ…

大きなクレープチップスが刺さっていました笑

さすがこだわりのクレープリー。アイスのデコレーションもクレープでこさえてしまうのね、パリパリと薄くておいしゅうございました。シードルカップで提供されたのですが、クレープのお皿といい、色合いが素敵で良いなぁ。今度機会があればどこで購入したのか聞いてみようかな、シードルカップはまだ家にないし。

というわけで、クレープリーなのに絶品のステーク・フリットも堪能できるこだわりのお店「黒いハープ」はぜひおすすめです。以前クレープの写真を撮った記憶があるのでブログで紹介済みかと思っていたのに、記事が見当たらない…おかしいな。

次回はクレープの写真をお届けします。そば粉のガレットはもちろんのこと、甘いクレープの「生地」がとにかく絶品なのです!外側はパリッとしているのに中は口の中で溶けるほどしっとり食感で、ううーんと自然に唸ってしまう美味しさです(o^^o)

【フランス語メモ】
・サーロイン:faux-filet(フォ・フィレ)
・レア(焼き加減):saignant(セニャン)
・自家製フライドポテト:frites maison(フリット・メゾン)
 ※名詞の後ろに「」をつけるだけで「自家製〜」という意味になります。
・ライムのシャーベット:sorbet au citron vert(ソルベ・オ・スィトロン・ヴェール)


Crêperie de la Harpe Noire
2 Rue Jean Tromelin 29870 Lannilis
09 54 86 54 45
火〜土営業

2020年8月20日木曜日

夕暮れのひつじ雲@Lannilis

夕食の片付けが終わった後庭に出てみたら、夕暮れ時の空がハッとするほど綺麗だったので、急いで写真を撮りました。

風が強かったので、夕日に照らされたひつじ雲が左から右へ、それこそゆっくり歩く羊のようにぐんぐん移動していました。


反対側もまた違った空模様で素敵。

ちなみにこの時はすでに夜9時をまわっています。日本だったら真っ暗な時間ですよね〜

ひつじ雲はフランス語でどう言うのかなと思って調べたところ、難しい気象用語ではない比喩表現としてこういうのを見つけました。

le ciel moutonné
または 
le ciel moutonneux

"moutonné"は"moutonner"という動詞の過去分詞、"moutonneux"は形容詞です。「羊でいっぱいの空」「ふわふわした空」でしょうか?フランス語でもこういう雲は「羊」に喩えられるんですね、ドイツ語も同じみたいです。

ひつじ雲は秋の訪れを思わせます。つい10日ほど前にはうだるような暑さでぐったりしていたのに…8月もあと10日で終わります、あっという間だ(+_+)

2020年8月15日土曜日

岬から岬歩き@フランスの端っこ

 猛暑から解放されたフランスの端っこ、8月半ばでも25℃を越えない「通常の気温」に戻ったので、天気が良い日を選んで海の絶景を愛でに出かけました。

今回の目的地は、フランス最西端のラ岬(la Pointe du Raz)からほど近い穴場の岬たち。ラ岬は観光地化されすぎてパーキング有料(!)なので、海の大自然を満喫したいならもはや向かうべきスポットではありませぬ涙

私たちが向かったのはこちら!Théolen(テオレン)という名前の隠れ家的小さなビーチから出発するハイキングコースです。見てこの、エメラレルドグリーンに透き通った海!


切り立った崖沿いの細い道を上ったり下りたりしながら進みます。景色が美しすぎて、しょっちゅう立ち止まってしまうので、たくさん歩いても疲れを感じません。


最初の目的地、Brézellec(ブレゼレック)岬。水平線の先にBrestがうっすら見えます。iPhoneのカメラで撮ったこの写真には写っていませんが…


地面のいたるところに薄紫色の花が咲いていて、まるで絨毯のよう。これでもだいぶ枯れたそうで、3週間ほど前はさらに色鮮やかだったとか!


紫に混じって黄色い花もいます。海と空の青に映える…


突如姿を現した、一つ目のモザイク。近づいてみると目の周りはビー玉で縁取られています。フィニステール南部に合計何十個かあるみたいで、Loctudyの港でも見かけました。宝探しみたいで面白いですね、全部制覇したくなりそう。「一つ目探しツアーor大会」などイベントにしたら観光業にも一役買いそうです。


帰りは来た道をUターンして、テオレンのビーチを近くまで見に行きました。水が透き通っていてため息が出そうなほど綺麗。程よい波も打ち寄せていたので、海水浴嫌いの私もこのビーチならぜひ泳いでみたい…!と思いました。水はめっちゃ冷たそうだけど(苦笑)


今回の短い夏休みでは「海の大自然に浸る」ことが目的のひとつだったので、達成できて大満足です。天気は最高、気温も快適、穴場だから人も少ない、とても良い思い出ができました。

厳しくも美しい、雄大な海の自然を前に佇んでいると、ちっぽけな一人間としての日々細々とした悩みがいかにちっぽけなものか、つくづく思い知らされます。コロナ禍にあることも、月曜からまた仕事に戻る憂鬱も、こんな景色と清々しい海風に晒されている間はすっかり忘れ去られてしまいます。

どれもこれも大したことないんだよ、と。

(いや実際は大したこともあるんですけれども、)大自然を目の前にすると、物事をもっと長い目で広い視野で見ることが大事だと改めて気づくことができます。来れて良かった、良いエネルギーをもらいました。来週からまた頑張れそうです。

というわけで私の短い夏休みは間もなく終わりを告げ、明日北の我が家へ戻ります。出発まであと24時間、義両親の家でゴロゴロさせてもーらお…

2020年8月11日火曜日

猛暑でぐったりのまったり@Loctudy

 義両親の家@Loctudyに到着して3日目ですが、目下フランスは全土で猛暑。各地で40℃近い暑さを記録していますが、ブルターニュは30℃を下回ることが多いので、今回も難を逃れるかなーと思っていました。

ところが義両親の家があるフィニステール南部は、同じフランスの端っことはいえ我が家のある北部より3〜5℃も暑いうえ、今回の猛暑では餌食になってしまったのか、外はジリジリ35℃近い暑さ。ふだん20℃前後の涼しい気候に慣れきっている私たちにはギャップが大きすぎて、まったり過ごすのを通り越してぐったりのバカンス前半です(- -;;

初日はとりあえずビーチへ。


誰も写り込まないように撮りましたが、ビーチはかなり混み合っていました。


水着を持たない私は、ユーゴを見張りながら波打ち際をチャプチャプ歩き。海の水は期待していたより(日本人の私にとっては)だいぶ冷たいです。いやぁ北大西洋の海を甘く見たらいけません。

今年買った夏物のワンピース、やっと着れました。こういう面では猛暑に感謝?我が家の気候は涼しすぎて、薄手の夏服やサンダルを身につける機会がほとんどないのです。

食事はもっぱらテラスにて。暑いので生野菜を中心に、パスタもサラダ仕立てにして冷たくいただきます。

肉類を焼く時はキッチンに熱が篭らないように?外でバーベキューかプランシャ(ここ数年流行っている鉄板焼き)が多いです。この日はチキンのレモンとハーブマリネ。


ランチの後は、太陽の熱を避けるためシャッターを閉めた薄暗い家の中でしばらく過ごします。気温が下がり始める夕方を待って、のろのろと散歩に出かけます。

暑い時は海で泳ぐのが一番涼しい、とフランス人はよく言うけれど、海水のベタベタと水着に入り込んでくる砂のザラザラが苦手なんだよなぁ…日焼けも心配だし、海水も(何度も言うけど日本人の私には)けっこう冷たくて少しの時間しか浸かっていられないし。

思いがけず猛暑にやられて身動きが取れない我が家ですが、バカンスの目的は「ゆっくりする」ことではあるし、まあいいか。ゆっくりどころか暑さでぐったりですが、夏なんだからこれぐらい暑くていいじゃない、と受け入れてまったり過ごしています。

2020年8月8日土曜日

夏休み初日は買い物@Brest

今日から16日まで、9日間の夏休みです。日本人の感覚だと「長い」でしょうけど、フランスで夏のバカンスが9日なんて「超短い」部類に入るのでは(苦笑)

長さはともあれ、大事なのは「日常から離れる」ことなので、9日間仕事のことは(できるなら)忘れて、いっぱい寝て歩いて食べて、心身ともにリフレッシュできればいいなぁと思います。

初日の今日はゆっくり起きて…ではなく一人だけ早起きして、午前中の涼しいうちにBrestへ行きました。明日から義両親の家にご厄介になるので、家族みんな大好きHistoire de chocolatの大箱を求めに。

なぜ午前中に出発したかというと、数日前からフランスは猛暑なので、午後には車の中が灼熱地獄なんです(T_T)おまけにマイカーにはクーラーがついていないので(!)、車内の熱でせっかくのチョコレートが溶けてしまう可能性大。というわけで、土曜なのに頑張って早起きして、午前中の涼しい時間にひとっ走り行ってきたのです。

ミッション完了後、駐車チケットの時間にまだゆとりがあったので、足はふらふら〜っと近くのブティックへ。夏のソルドも後半戦に入っているので、なにか掘り出し物がないかなと思って覗いたら、あるお店は…

夏物全品70%OFF!

そりゃ買っちゃうよね笑 前から気になっていた柄のパンツを驚きの安さでGETできました。それに合う無地のトップスが要るわ〜と別のお店でまた一着笑 久しぶりに「ブティックに足を運んで」買い物しましたが、た、楽しかった…!しっかりマスク着用で、消毒ジェルもその都度つけて、感染対策に気をつけましたよ。

紙袋をたくさんぶら下げて歩くのって、かさばるけど「ショッピング楽しんでる感」満載で気分が上がります♩


心なしか、どのお店でも店員さんたちがいつもより優しくてたくさん話しかけてきてくれました。お互いにマスクをつけているとはいえ、コロナ禍だしあんまり話さない方が…と思いつつ、そこは大打撃を受けている販売業界。売り上げを伸ばさなきゃという焦りと、何よりお客さんが来てくれて嬉しいという気持ちから、つい饒舌になっちゃうのかな。

地域の商店を守るためにも、ネットショッピングだけに偏らず時々はその地域で消費しないといけないなと、こんな時だからこそ改めて思いました。

9日間の夏休み、初日の滑り出しはなかなか良い感じ♩

2020年8月5日水曜日

我が家のローストチキン

夏休みまであと2日、あと2日…頑張れ自分。

相変わらず書くことがないので、今日は、多い時は週一で我が家の食卓にのぼるローストチキン(フランス語では 「プレ・ロティ」poulet rôti)を紹介します♩

主役はもちろん丸鶏、どーん。
スーパーで安い時は1,5kgの丸鷄が一羽7ユーロぐらいで手に入ります。選ぶ時のポイントは赤い「R」のマーク。"Label Rouge"(ラベル・ルージュ)というもので、飼料や飼育方法など定められた高い基準を満たしている食品につけられる品質保証のラベルです。

表面と中をさっと水で洗ったら耐熱皿に入れ、お腹の中や両脇?にローリエの葉やタイム、にんにくなどを忍ばせた後、表面に塩胡椒、プロバンスハーブ、オリーブオイルなを適当にかけて味付けします。

フランス人はよく鶏のまわりにじゃがいもを敷き詰め、一緒にオーブンで焼いてしまいますが、我が家はこのように玉ねぎ、人参、ジャガイモを切ったものをオリーブオイルとハーブで和えオーブンシートにくるんで"Papillote"(パピヨット=包み焼き)にします。


180度のオーブンでじっくり90分焼いたらできあがり!
※野菜のパピヨットは最後の40分間鶏の隣で一緒に焼きます。

耐熱皿の底に溜まった鶏のエキスはソースとしておいしくいただきます。パピヨットの野菜にも混ぜ込むとジューシーさが足されてなお旨し♩
家族3人でも一度に一羽全部は食べきれないので、残ったお肉はラップをかけて冷蔵庫で一晩寝かせ、翌日の夕飯に冷たいまま"Poulet Mayonnaise"(プレ・マヨネーズ)でいただきます。マヨネーズはもちろん手作りです、フランスに住み始めてから自分で作るようになりました。

このように2日間、2通りの食べ方で楽しめるローストチキンは美味しいし経済的だし、おすすめです。そのうちハーブを別のスパイスに替えて違う味つけも試してみたいです、インド風とか東南アジア風とか?