2011年3月22日火曜日

前を向いて

 3月11日以来、ブログにのほほんと日々の出来事を書くのは控えていました。被災地では大変な惨事で、大勢の方が寒い中水も電気も無い暮らしを強いられているというのに、自分は相変わらずの調子で何を食べたどこへ行った…現地で苦しんでおられる人たちに対してあまりにも配慮に欠けるのではないかと思い、私事をブログで綴るのは自粛していました。

 でもだからといって、何か事態を変えられるのかといえばそうではありません。ただでさえ日本から10000kmも離れたところに居て物理的に無力なのに、気持ちまで沈んだままでいたら逆に負のエネルギーが滲み出てきて、自分が今生きている日常までも停滞しかねません。こういう時だからこそ前を向いて、自分が今この場所でできることを精一杯頑張って、ポジティヴなオーラを日本へ向かって送り出す(つもりで毎日を生きる)ことが大事なのではないかと思います。

 ですからブログ上でも、日々のなるべく前向きなことを少しずつ書いて行くつもりです。ブログというものは一応個人的なものでも誰に読まれているかわかりません。私のような影響力の少ない人間のブログでも、ひょっとしたら今回の被災者のどなたかの目に触れるかもしれない。そのとき、海外で頑張って生きている日本人の自分を知ってもらうことで、読者の方が少しでも勇気づけられたり前向きな気持ちになってくれたら、それこそブログを続けていく価値があるというもの。そんなふうに今は考えています。

 さてこれからも前進を続けて行くと決意したところで、早速ですが私の近況をご報告します。2月1日から個人事業主(AE)として独立し、同時に始めた新しい仕事と共に今後の行く末をいろいろと模索していたのですが、決めました。

 求職者としての立場にピリオドを打ちます

 職安(Pôle emploi)の登録を自主的に辞退します。

 といってもただ除籍されるというのではなく、求職者がAEを取得後に受けられる様々な措置や手当を活用し、これからAEとして活動しやすくするための前向きな辞退です。これらの措置(例えば今後数年間は社会保険費が大幅に割引されるなど)は、私が求職者だったからこそ受けられるものなので、失業という悲しみやその後の苦労も今思えば決して後ろ向きではなかったといえます。もともと求職者になるのはあまり気が進まなかったので、登録から数ヶ月で自分から離れることができたのはそれなりに満足です。

 とはいえこれからはもう国を頼りにすることはできません。毎月決まった額の手当やお給料もありません。毎月働いた時間の合計がダイレクトに収入に影響します。それはきっと大変なことだろうけど、自分なりに一歩ずつ着実に前へ進み、活動の場を少しずつでも広げていければと思っています。

 前進あるのみです

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