2020年3月20日金曜日

引きこもり4日目で初の外出

外出制限4日目の今日は、金曜日。翌日の土曜日に買い出しとなると、さすがに人が多いのではと思い、今日の昼食後にひとっ走りスーパーに行ってきました。

ちゃんと「移動証明書」をプリントアウトしてサインして四つ折りにして、いつ警官に呼び止められて職務質問を受けてもいいように、コートのポケットに忍ばせましたよ。

ドキドキしながら車に乗り、スーパーへの道を走るも人はまったく歩いておらず(まあド田舎だからそう珍しいことではないけど)、すれ違った車も一台のみ。スーパーに近づくにつれてがらんどうの駐車場を期待したものの、いつもと変わらない7〜8割の埋まり具合でした。あれ、そんなもん?

入場制限もされていない入り口を抜け店内に入ると、やはり気になったのは食パンの棚。前回と同じでほぼ空っぽでした…朝ごはんやサンドイッチ用に需要が高いのかしら。トイレットペーパーやパスタはだいぶ復活していました。

ほかに品薄が気になったのは、生ソーセージ。しかも我が家がよく買う"Hénaff"(エナフ)のソーセージはすっかり消え去っていたのでがっかり(T_T)そして今日、空っぽの棚を見て一番呆然としたのは、

詰め替え用液体ハンドソープ

まさに全滅…新型コロナウィルスの予防に一番効果があるのは手洗いと言われているだけに、ハンドソープの買占めは著しいみたいです。幸い家にはまだ2つぐらい替えがあるので、あと2週間ぐらいは大丈夫だと思うけれど、手が十分に洗えなくなるかもしれないのはちょっと不安です。

店内はいつもと変わらないソフトな混雑ぶりでしたが、私もふくめ誰も口を開かず、黙ってサクサク買い物を進めていました。同じく私をふくめほぼ誰もマスクをつけていませんでしたが、何人かは使い捨てのゴム手袋をはめていました。

さてお会計と思ったら、レジには長〜い列ができていました。というのも「1m以上間隔を空けるように」という張り紙があったので、大きいカートも込みで前後1m空けようとすると、人と人との距離は2m近く開きます。用心するに越したことはないですが、結果レジに並ぶ列が長〜くなったのは言うまでもなし。ちなみにレジ係は今日も誰一人としてマスクをつけていませんでした(^^;; まあフランスでは処方箋がないとマスクを買えないので、当たり前っちゃあそうなんですけど。

ささっと一週間分の買い物を済ませ、帰宅。気を張っていたのか、家に着いたら妙にホッとしました。外出制限中なのに家の外に出てしまったから、短時間とはいえ証明書を携帯していたとはいえ、やっぱりちょっと罪悪感を覚えました。

ところがフランスにはこの外出制限を甘く見ている人たちがまだ大勢いるようで、証明書を持っていれば好きなだけ外出できると思っているみたい?外出制限の目的は「人の移動を最小限にとどめることでウィルスを抑え込む」ことなのに、天気が良いからといってやれ外の空気を吸うだ、ジョギングだ、公園だ、犬の散歩だ…意味がありません。

フランス国内の「全員」が自主的に外出を最小限に抑えない限り、ウィルスの拡散と感染者の増加は止まらず事態は悪くなる一方です。このままだと高確率で外出制限の期間が延長されることになりそう。「これ以上自由を奪うのか!」なんて不満の声が出そうですが、いやいや、長い人生のうちたった2週間の外出制限すらも遵守できないようじゃ当然の結果でしょう。自業自得というやつです。

医療崩壊寸前で感染者のケアにあたっている医療従事者たちの悲痛な声は「お願いします、私たちを助けたいと思うのであれば、家にいてください!」そうです、私たちにできることはただひとつ、

Rester à la maison !

テレビニュースの放送時には画面の右上に"♯RESTEZ A LA MAISON"という表示が始まりました。そんなことをわざわざ表示しないといけないなんて…情けない。


言われなくても、我が家は粛々と引きこもり生活を続けてまいります。一日も早く元の生活に戻るためには、一人一人が当事者意識を持って我慢しなければ…

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