2008年10月17日金曜日

ノルマンディーな休日 〜2日目〜

2日目は、かねてから訪れてみたかった「ノルマンディー上陸作戦」の海岸へ向かう。ノルマンディーといえば、「上陸作戦」と続けて思い浮かべる人も多いはず。そう、アメリカを中心とする連合国軍がドイツ占領下のフランスを解放すべく上陸をはかり、激戦地となった場所。映画「プライベート・ライアン」ですさまじいシーンを見て以来、ずっと気になっていたこの場所にやっと行くことができた。この日もレミちゃんは同行^^


最初の目的地、Utah Beach(ユタビーチ)の記念館。外には上陸に使われた船や大砲、戦車などが置かれ、記念碑も設置されています。

記念館の向こう側に広がるユタビーチ。今となっては静かで平和な砂浜だけど、1944年6月6日は戦車や兵士で埋め尽くされていた、、、とはなんとも想像しがたい。


2番目はPoint du Hoc(ポワン・デュ・オック)。見晴らしがいいので最も厳重に軍備されていた場所。深く掘られた巨大な穴にドイツ兵が身を隠して戦闘に臨んだと思われる。

ポワン・デュ・オックはユタビーチと違い、崖の海岸。連合軍の兵士は「縄のはしご」を掛けて崖をよじ上ったらしい。

続いて訪れたのは「アメリカ軍記念墓地」。上陸作戦で命を落としたアメリカ人兵士が何万と眠っている。完璧に手入れされた芝生に整然と佇む大理石の十字架を見た瞬間言葉を失った。ここでは本当にたくさんのアメリカ人観光客とすれ違う。家族の誰かがこの地に眠っているのかもしれない。


最後の目的地はGold Beach(ゴールドビーチ)、たぶん。この場所にはイギリス軍が主に上陸したらしい。砂浜に放置されているのは、沖合まで橋を渡すためのコンクリートでできた土台。遠くの左側に見えるのもコンクリート製で、簡易の港。

自然が創った断崖絶壁と、人間が造ったコンクリートの固まりが共存。奇妙なコントラスト。

雲一つない青空、ぽかぽか陽気、そして平和な時代に訪れた上陸作戦の海岸。当時の惨状はとても想像しにくいけれど、美しい海岸に60年も残された巨大なコンクリートたちは、悲惨な戦争が確かにあったことを無言で語っている。悲しい、虚しい、切ない、怖い、いろんな気持ちになったけど、実際に見に来てよかったと思う。

うーん、有意義な休日でした

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