学校再開のスタートを切るのは幼稚園と小学校。年齢の低い子供たちは学校が閉鎖されている限り親が自宅で世話をしなければならず、そのためにテレワークに切り替えたり仕事を休むことを余儀なくされ、親への負担が限界に近づいています。休職中の給与補償も6月1日が最終期限なのだとか。
また、休校中はオンライン授業などの導入も行われていましたが、インターネット環境が整っていない家庭もあることから、学力の開きが出てしまうことも懸念されます。さらに、長引く外出制限で家庭内暴力や児童への虐待も増えているそうなので、学校再開で子供と親両方の心理的な負担が軽減されると思われます。
上記の事情は十分に理解できるし、子供たちだって一日も早く友達と再会して一緒に遊びたいに決まっている。ただ、安全面やウイルスの感染対策については、どうしても不安が拭い去れません。
だって幼稚園生や小学生は、ソーシャルディスタンスを意識的に取ることがもっとも難しいから。子供なんだからそれは当たり前のことで、子供は何も悪くない。そんな彼らを引き受ける学校が再開後に挙げている対策は、
・クラスの受け入れ人数は最大15人
・児童の間隔を1m以上空ける
・一日に7回は手を洗わせる
・教員はマスク着用、児童も可能であれば
・廊下を一方通行にして児童がすれ違わないようにする
などなど。まず最大15人って…ユーゴのクラスは26人いるので、2つのグループに分けて週に2日ずつ通わせるという案が出ています。でも残りの2日は自宅待機なら、結局親はフルタイムの仕事に戻れないんじゃないの?教員は同じ授業を2回ずつしなくてはいけなくなるから、授業の進度はかえって遅くなるんじゃないの?
第一、いくら学校が感染対策をしっかり講じたとしても、担任一人が15人の行動に一日中気を配れるとは到底思えません。子供には本当にいろいろなタイプがいて(大人もそうだけど)、大人しい子もいれば騒がしい子、話すときにわざわざ顔を近づけて来る子、首に抱きついたり噛み付いたりする子、理由もなく飛び蹴りしてくる子だっています。「他者との程よい距離感を取る」のがまだ難しいそんな子供たちに、急に大人が「友達とは1m距離を空けなさい、触っちゃダメ」と言ったところで、実際にできる子はたぶん一人もいないと思います。
そんな不安の中、さらに私たち親にとって心配なのは、子供が学校にいる8時間ほどの間、我が子がちゃんと規則を守れているか、また誰と濃厚接触したのか把握できないということ。子供にいろんなタイプがいるように、その家族や家庭環境も千差万別。我が家のように両親テレワークで一家全員インドア派という、ガチで外出制限に従っている家庭は正直なところ少数だと思います。現に近所では、分譲地内の道路を子供たちが自転車で走り回っているし、定年退職後一人暮らしをしているはずの男性が庭で孫を遊ばせているし(祖父母と孫の交流は禁止)…ブルターニュは感染者数が少ない「グリーンゾーン」とはいえ、あの厄介なウイルスはどこから乗り込んでくるかわからないのに、学校という三密空間、しかも様々な性格と家庭環境の子供たちがごっちゃ混ぜの空間に我が子を長時間預けるのはとても怖いです。
ここまでダラダラと書きましたが、5月11日(ユーゴの学年は14日)から子供を学校に通わせるかどうかはあくまで「任意」なので、私のように心配性かつテレワークの継続が可能な親は、我が子を学校に行かせないという選択もできます。先日その件について、担任の先生からメールで保護者へのアンケートがありました。まだ決めかねていたので即日返信しなかったところ、先生から途中経過の報告があり、
回答者13人中
11人:子供を学校に通わせたい
2人:通わせたくない
との結果だそう。やっぱり、反対派少ないなぁ…「職場」に戻らなければならない保護者が多いのでしょうか。ほかにも賛成派にまわった親の中には
長い間お友達と会っていない子供が不憫だ
クラスで学ぶ方が子供の学習効率が良い
といったことを理由に挙げている人もいると思います。私もバンちゃんもそこが引っかかっているので、先生からのメールに即答できませんでした。それでもどうしても腑に落ちないのは、時期尚早ともいえる学校再開の時期です。5月14日から夏のバカンスまでは2ヶ月を切っている中で子供を学校に送り出すことは、8週間にもおよぶ「籠城生活」の努力を無にすることになるんじゃないか…せっかくここまで頑張ったのに。
そんな不安の中、さらに私たち親にとって心配なのは、子供が学校にいる8時間ほどの間、我が子がちゃんと規則を守れているか、また誰と濃厚接触したのか把握できないということ。子供にいろんなタイプがいるように、その家族や家庭環境も千差万別。我が家のように両親テレワークで一家全員インドア派という、ガチで外出制限に従っている家庭は正直なところ少数だと思います。現に近所では、分譲地内の道路を子供たちが自転車で走り回っているし、定年退職後一人暮らしをしているはずの男性が庭で孫を遊ばせているし(祖父母と孫の交流は禁止)…ブルターニュは感染者数が少ない「グリーンゾーン」とはいえ、あの厄介なウイルスはどこから乗り込んでくるかわからないのに、学校という三密空間、しかも様々な性格と家庭環境の子供たちがごっちゃ混ぜの空間に我が子を長時間預けるのはとても怖いです。
ここまでダラダラと書きましたが、5月11日(ユーゴの学年は14日)から子供を学校に通わせるかどうかはあくまで「任意」なので、私のように心配性かつテレワークの継続が可能な親は、我が子を学校に行かせないという選択もできます。先日その件について、担任の先生からメールで保護者へのアンケートがありました。まだ決めかねていたので即日返信しなかったところ、先生から途中経過の報告があり、
回答者13人中
11人:子供を学校に通わせたい
2人:通わせたくない
との結果だそう。やっぱり、反対派少ないなぁ…「職場」に戻らなければならない保護者が多いのでしょうか。ほかにも賛成派にまわった親の中には
長い間お友達と会っていない子供が不憫だ
クラスで学ぶ方が子供の学習効率が良い
といったことを理由に挙げている人もいると思います。私もバンちゃんもそこが引っかかっているので、先生からのメールに即答できませんでした。それでもどうしても腑に落ちないのは、時期尚早ともいえる学校再開の時期です。5月14日から夏のバカンスまでは2ヶ月を切っている中で子供を学校に送り出すことは、8週間にもおよぶ「籠城生活」の努力を無にすることになるんじゃないか…せっかくここまで頑張ったのに。
というわけでその翌日、我が家はアンケートへの回答として「学校に行かせない派」であることを理由と葛藤の思いも短く添えて返信しました。苦渋の決断ですが、有効な治療薬やワクチンがない現状では、感染リスクがあるとわかっている場所に我が子を送り込むのはどうしても不安です。
もちろんいつかは学校に戻しますが、5月はまだ早すぎるというのが私たちの意見です。9月の新学期なら…腹をくくります。最後に、最近あちこちで耳にする5月11日ですが、皮肉にもこの日はバンちゃんの誕生日です。今年はやむをえず「悩ましい日」になってしまって残念(T_T)
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