ファーブルトン (le far breton)はブルターニュ名物のひとつで、クレープ生地をケーキ型に流し込んで蒸し焼きにしたシンプルなお菓子です。
味はクレープとプリンの中間ぐらいですが、小麦粉が入っているため食感が「ブリンッ」として弾力があり、私はあんまり好きではありません。プリンでもなんでも「とろける」食感が好きなもので…
ところが最近出会った、近所の「青いパン屋」ではなく「グレーのパン屋」でバンちゃんが買ってきたファーブルトン、これがあまりに美味しくて気に入ってしまったので、ブログにてその魅力を紹介します♩
個人的には特にプルーン入りがお気に入りです。ねっとり柔らかいプルーンがごろごろ。
美味しさのポイントは、これまで知っていたファーと違って「厚さが薄め」であること、そして内側(写真左)と外側(右)の生地の食感が大きく違って楽しめることです。内側はしっとりして卵のやさしい風味、外側は空気を含んで膨らみ焼き色がしっかりついているため、香ばしさとフワフワ食感を味わえます。
さらに、ファーブルトンは型に有塩バターをたっぷりと塗り、オーブンに入れる直前にも溶かしバターを生地の上にかける(らしい)ので、下から上から有塩バターに包まれて焼かれたファーは、塩味が絶妙なアクセントになってこれまた美味しいのです!
ちなみに、写真に映っているパーツは丸いファーを6等分に切ったもので、実際は直径20センチぐらいの円形です。グレーのパン屋ではこれがひとつ2,6ユーロ(300円ちょっと)なので、コスパ最強のファーに出会ってしまいなんとも嬉しい今日このごろ。
グレーのパン屋、肝心のパンのお味はイマイチなのですが、焼き菓子はなかなかレベルが高いと判明しつつあります。とりあえず、ファーブルトンの味は保証しますので、ロックダウン明けに近くまでお立ち寄りの方はぜひお試しあれ♩
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