2010年12月1日水曜日

ああ公共機関

 ※今日は珍しくちょっと真面目な話です。

 お昼のニュースを見ているとき、公共機関での契約が終了した考古学者たちが失業手当の支給開始が遅すぎるのを理由に抗議に出向いた、という話題が出ました。ある女性は2ヶ月半、ひどい場合は契約終了から5ヶ月も収入ゼロの人がいるそうです。

 私も彼らと同じ状況になりかねなかったので、とても人ごととは思えずに胸が痛みましたよ…というのも私の手当が前の職場から「直接」支払われる場合には、申請から最初の支給までに最低2ヶ月はかかると言われましたから><ところが幸いなことに、今年からその窓口が職業安定所(Pôle emploi)に移ったせいか、10月半ばに職安で最初の面接をしてから早くも月末には9月分の手当が振り込まれていたんです!(とはいえ9月29日付けの登録だったのでたった2日分でしたけど。苦笑)前の職場に失業届を頼んだのが9月20日前後とスタートが遅かっただけに、私はなんて運がいいんだと思わずにはいられません…

 公共機関で働くというのは、正規の採用であればいろいろと保障があっていいのでしょうが、非正規だと不安定で地獄のようですね。公共機関という一見しっかりしていそうな場所で働いたのに、契約が終了したとたんに放置されてその間無収入なんて…しかも、私企業では一般に期限付き契約の終了時には「失業に伴う補償金」が年収の何割分か支払われるそうですが、大学などの機関ではそれも無いのだからよけいに深刻です。

 私企業のリストラやコストの低い海外への移転は散々に非難しておきながら、公共機関内でこのような事態が起こっているのを放置しておいていいんですかね?フランス政府。

 ともあれこの国の公共機関で「安全に」働くためには、採用試験にパスして正規の公務員になるしか方法はないのだな、と改めて痛感したMiworldです。そもそもフランス人でない(フランス国籍を取得していない)私に公務員試験を受ける権利は無いんですけどね(苦笑)

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