2021年11月28日日曜日

ピンクの岬と野鳥の楽園 Cap Fréhel

 秋の一泊旅行最終章、もう1ヶ月が過ぎ秋を通り越して真冬の寒さに震える今日この頃です。12月に入る前にアップさせていただきます(苦笑)

岬の要塞 Fort la Latteを後にし、もう一つの観光スポットであるCap Fréhel(フレエル岬)に立ち寄りました。要塞から岬まで海沿いのハイキングコースを歩けば(たぶん)1時間ほどで着くので良い運動になりますね〜


写真左奥に見えるのはフレエル岬の灯台、どーんと地面にしっかり根を張ったような立派なお姿です。(下の写真は逆光ですが、個人的に気に入っているのでアップ)

この場所にも10年ぶりぐらいに来たのですが、切り立った崖や足元を見て今更気づいたことは、ここも岩が淡いピンク!

前日のランチに立ち寄ったErquy(エルキ)の町や海岸も全体的に同じ色だったので、やはりこのあたりの岩はみんなこの淡いピンクなのね…

荒波と強風に揉まれ切り立った崖の様子が自然の厳しさを醸し出すフレエル岬ですが、足元を見ると淡いピンク色、という点ではちょっと和めます(o^^o)断崖絶壁には足が竦むものの、文句無しの絶景です。

最後の一枚。


写真奥に突き出た部分の先端が岬の要塞(Fort la Latte)です。そして手前に見えるおどろおどろしい岩の塊2つのうち、後ろにあるほうは崖から分離されて島のようになっているので、海の野鳥たちがびっしりと集う場所なのだとか。

たしかにあそこなら外敵は近づくこともできないし、鳥たちにとってはまさに楽園なんでしょうねぇ。人間の私には地獄の絶壁に見えてしまうけど(苦笑)

というわけで、秋の一泊旅行記はこれにて(やっと)終了。どのスポットもレンヌから車で1〜2時間だし、観光スポット同士の距離も近いので、1日で複数箇所回れておすすめです♩

2021年11月19日金曜日

ナゾの物体@岬の要塞

岬の要塞 Fort la Latte(フォール・ラ・ラット)見学レポートの続きです。

要塞の中を見て回っている時、とても小さな小屋のようなチャペルのような、不思議な石造りの物体を見かけました。


正面から見た図はこちら。


手前に数段の階段があり、上部には平べったい四角形の穴が空いています。反対側の穴を覗き込んでみると…


先ほどの四角い穴からこちらの細長い出口に向かって下り坂のような造りになっています。いったいこれはなんぞや?

説明パネルを読んでみると、あらびっくり。この建物はなんと、
アツアツ鉄球製造オーブンだそうです。


鉄球を四角い口に次々と転がし入れ、出口までの坂を下る間に高温の炎で長時間熱すことで、灼熱の鉄球という兵器ができあがる仕組みです。

ひとつずつ出てきた鉄球はスロープを通って兵士のもとへ。


アツアツの鉄球を大砲に込めて外敵を追い払っていたのでしょうか。破壊力ありそう…とはいえ製造には膨大な時間と火力が必要だったので、実際にはほとんど使われなかったそうです(苦笑)

鎖帷子といい、こういうある意味斬新かつ奇妙なものを発明するあたり、中世ってやっぱり面白い時代だわ〜と思わずにいられません。タイムマシンがあったらぜひ、アツアツ鉄球の製造過程を柱の陰に隠れて(見つからないように)観察しに行きたいものです。

2021年11月13日土曜日

岬の要塞 Fort la Latte(フォール・ラ・ラット)

秋の一泊旅行記、いつまで続けているんだって感じではありますが、紹介したいスポットを紹介し終わるまでやります(苦笑)今回を含めあと3回です。

旅の二日目、海辺のリゾートホテルを出た後は、寄り道ドライブをしながら帰路につきました。最初に向かったのは、切り立った岬の上に立つ中世の要塞、Fort la Latte(フォール・ラ・ラット)です。

10年ぶりぐらいに訪れたのですが、城内の見学は有料だと知っていたものの、料金所が以前よりかなり手前に設置されていました。見学料を払わないと要塞がよく見える場所にすら行けないので、せっかく遠くから来たしお城の中も見てみたいしで、バンちゃんを説得して中に入りました。

入り口の門をくぐるとまずはお城の前庭に出ます。


城門の上に続く階段があったので上ってみました。高いところからのほうがよく見えますね、お庭けっこう広い!写真左側にあるのは菜園で、実際にいくつかの野菜が栽培されています。


前庭の先にある城門の前には開閉式と思われる橋があり、外敵の来襲時には橋を上げて防御していたもようです。さすが要塞、壁もぶ厚いし。

お城の塔から見た場内&陸側の景色。


城内には展示物もあり、当時の見張りの様子を再現した小部屋もあります。狭い窓の隙間から弓矢を放っていたんですよねぇ。そして中世の鎖帷子、妙に気になります。よくこんなものを作ろうと思いつきましたよね、防御力のほどはいかに?


岬の要塞フォール・ラ・ラット、塔の上から360度見渡せる海の景色は必見です(風はめちゃ強いけど ^^;)駐車場から城塞までけっこうな勾配を歩くので良い運動にもなります。だからこそ料金所の手前で引き返すのはもったいないです(苦笑)

最後に要塞の場所はこちら↓サンマロから西へ車で40分ぐらいでしょうか。

次回はフォール・ラ・ラットの城内で見かけた面白い装置をご紹介します♩

2021年11月7日日曜日

Dinardのおすすめレストラン"Le Balafon"

秋の一泊旅行@Dinard(ディナール)、夕食は街の中心部にあるレストランをリサーチして、評判が良くキッズメニューがあるお店に行きました。

前回の記事で紹介した大きなスパリゾートホテルにはもちろんレストランもあるのですが、調べたところあまり評判が高くなく…値段は高いのに。料理の写真からも美味しさが伝わらなかったので、それならディナールの街へくりだそう、となったわけです。

何軒かピックアップしたものの当日だったので満席のお店もありつつ、運良く席が空いていた"Le Balafon"(ル・バラフォン)というレストランを予約しました。

お店のHPには「restaurant créatif(クリエイティヴなレストラン)」と書いてありますが、行ってみてまさにその通り!だと思いました。今までに食べたことのない斬新な味や香りの組み合わせを感じ、一口ごとに微妙に変化する味わいが楽しかったです♩

私がメインにいただいたのはこちら、
Brochette de noix de Saint-Jacques(ホタテ貝柱の串焼き)


大好きなホタテ、秋から冬にかけてが旬なのでどうしても食べたかったのです。ディナールの近海はホタテ漁がさかんなこともあるだけに、メニューにホタテがあったら迷わず注文するつもりでした笑

運ばれてきたブロシェットを見て、貝柱が6個も!という気前の良さにまずは感動しつつ、結果的にもっと感動したのは「付け合わせの美味しさ」でした。もちろんホタテも新鮮で絶妙な焼き加減がとても美味しかったのですが、好きなものだけにどういう味と食感か予想できるので「驚き」はしないものです。

ところが付け合わせの野菜ソテーにはレモンピールのコンフィが潜んでいて口の中で急に甘さと酸味を感じたり、キャラメリゼした蕎麦の実がカリッとした歯ざわりと香ばしさを運んできたり、コリアンダーやレモングラス(citronnelle)のエキゾッチクな香りに包まれたり、一口ごとに違う味がなんとも楽しい♩

もうひとつの付け合わせ、茹でジャガイモを粗く潰したものも、何のハーブが入っているかわからなかったけど美味しくて滑らかで、それに野菜、ソース、ホタテをいろいろ組み合わせて味わうのがとても楽しく、気づいたら完食笑

デザートはリンゴの薄焼きタルト、
バニラアイスと塩バターキャラメルソース。


こちらはわりとオーソドックスなので「驚き」や「楽しさ」はなかったですが、タルトは焼きたてのアツアツだし、香ばしくて甘さと酸味のバランスも良くておいしゅうございました。バンちゃんが食べた「洋梨のムースとチョコレート」のデザートも美味でした。

クリエイティヴで楽しく美味しい"Le Balafon"、内装の写真を撮り忘れましたがシックで素敵です。お店の外観もHPにある写真より実物のほうが洒落た感じですよ。

そしてバンちゃんが絶賛していたのが、キッズメニューのレベルが高いこと。ユーゴはひき肉ステーキを食べたのですが、お肉が驚くほど美味しく、付け合わせの野菜とジャガイモは私と同じものだったので、違う付け合わせの料理を食べたバンちゃんに羨ましがられていました笑 パンも香ばしくて美味しかったな…

運良く予約できたので訪れたレストランですが、期待以上に美味しくて雰囲気も良くて大満足。美味しいものにありつけるかどうかは、旅行の評価を大きく左右しますよね。ル・バラフォンのおかげもあって個人的にディナールの魅力が増しました♩訪れる機会がある方、お子様連れの方におすすめです(o^^o)


Le Balafon
31 rue de la Vallée 35800 Dinard
02 99 46 14 81