2019年10月27日日曜日

モノより経験

年を重ねるごとに感じるのは「物欲<経験欲」だなぁということです。お金はモノよりも経験に使いたいという気持ちが増しています。

若い頃は逆でした。憧れのあのブランドのあれが欲しいと思って、お小遣いをコツコツ貯めたりアルバイトしたり。手に入れたいものは明らかにモノでした。

中学生の頃は(なぜか)Agnès b.
高校生の時は HYSTERIC GLAMOUR
大学生になったら Tiffany&Co.
留学後は Il BISONTE

他にもいろいろありますが、印象に残っているものを思い出すまま書き並べてみると、テイストがあまりにも違いすぎる(苦笑)その時々に憧れたモノを手に入れたくて、節約したり働いたり。

でもこの歳になってくると、モノの好き嫌いはだいぶハッキリしているので、無理に好みを変えたいとは思わないし、気に入っているものは長く使うので、モノを買う機会というのはだんだん減ってきます。

その代わりにたった一度の人生、あそこに行ってみたい、あの人に会ってみたい、あれを食べてみたいという経験欲が増して、以前より思い切りとフットワークが軽くなっているかもしれません笑

最近思い切ったのは、10月24日〜2月24日までパリのルーヴル美術館で開催されている特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ」(Léonard De Vinci)。仕事で関連記事の編集をしていたら「行きたい欲」が抑えられなくなり、編集後に即予約チケット購入!


もともと年末にパリ行きを決めていたので、その日に運良く入場チケットが買えたらいいなーという軽い気持ちで覗いたら、空きはあれど希望の時間はあれよあれよという間に完売となり、帰りのTGVに間に合うギリギリの時間をなんとか抑えました(^^;; 世界中から注目を集めている特別展だけに、競争率の高さをリアルタイムで感じました…

同じ日にはもうひとつ、人生で一度は経験してみたいことを予約しております♩こちらは経験後にBlogでお知らせしますので、どうぞお楽しみに…って、この地味Blogを楽しみにしてくださっている方なぞ果たしているのやら?まあ日記がてら(変動の激しい)マイペースで綴っております。

まだ2ヶ月もありますが、予定されている2つの新しい経験、今から楽しみすぎます(o^^o)万全の体調で行けるよう、免疫を上げて風邪予防しっかり頑張らねば。

2019年10月24日木曜日

モダンなKig-ha-farz@"A l'Aise Breizh Café"

前回の記事で、北フィニステールの郷土料理"Kig-ha-farz"(キカファルス)について書きました。ポトフに似た家庭料理で、スープと一緒に煮込んで作る蕎麦粉の「そぼろ」(farz)が特徴です。

Wikipediaの画像(のキャプチャ)はこんな感じ。いかにも家庭料理っぽでしょ。

かつては農業に従事している人が今よりも多かったので、農作業をしている間にコトコト長時間煮込めるキカファルスのような料理は便利だったんでしょうね。大量に作れば2〜3日は食べられそうだし。

でも、けっして見栄えが良いとは言えない素朴なキカファルスですが、このBlogにも何度か登場しているBrestの"A l'Aise Breizh Café"(アレーズ・ブレイズ・カフェ)のそれはなかなかモダンでヘルシーです♩

※過去記事はこちらより。

Moulin Blanc(ムーラン・ブラン)のヨットハーバーに面したお店は広々として寛げる雰囲気。ガラス窓の向こうにはテラス席もたくさんあります。


こちらです、モダンなキカファルス!

ココット型の容れ物に入っているからモダン?いやいや、お肉やお野菜は「あえて若干の歯ごたえを残した」火の通り具合になっていて、柔らかーく似てあるオーソドックスなキカファルスよりヘルシー感があります。スープもさっぱり。

別の器で提供される蕎麦粉のファルスも、玉ねぎをバターでじっくり柔らかく似たソース"Lipig"(リピッグ)も香ばしいし、見た目も味も今時のカジュアルなレストラン仕様になっております♩

この量をランチタイムで全部食べ切っても不思議とお腹いっぱいになりすぎず、デザートもイケました笑 キカファルスは一般に大量で胃にどっかり来るイメージなので、これぐらいの量が本当はありがたいですよね。特にデザートまで楽しみたい人にとっては。

A l'Aise Breizh Caféでは他にも今風にアレンジ(または盛り付け)されたブルターニュの郷土料理が味わえ、地元の素材を使ったバーガーなどもあります。広いので予約なしでも入れて駐車場も大きいので、家族連れや遠方から来る方にもオススメです。


A l'Aise Breizh Café
Port de plaisance du Moulin Blanc 29200 Brest
02 98 42 49 21

2019年10月20日日曜日

自由なクレープリー"Latitude Crêpe"@Brest

Brestの「商業港」"Port de commerce"(ポー・ドゥ・コメルス)にはたくさんのレストランやバーが立ち並んでいるのですが、そこに(おそらく)一軒だけのクレープリーがなかなか美味しいのです。その名も

Latitude Crêpe(ラティテュードゥ・クレープ)

意味は「緯度クレープ」?なのですが、latitudeには「自由」という意味もあるので、どちらかといえばそっちかな?自由なクレープ。まあ名前はとにかく、ここのガレットとクレープはBrestでは一二を争う美味しさ(あくまで自己判断)です。

ユーゴはいつ来ても鉄板のComplète(コンプレット)。卵、ハム、チーズはまさに「完璧な」「完成された」組み合わせですね、迷ったらコンプレット!

ナイフとフォーク使いはまだまだ怪しい時もありますが、学校給食のおかげで少しずつ上達しております。

ママのガレット、なにそれ〜?


拡大してみますと…海老!形もボートみたいだし!

このガレット、名前は忘れましたが、上にかかっているのは海老と野菜のカレーソース。折りたたまれたガレットの中にはトマトソースも薄く仕込んであります。

まったくブルターニュっぽくない取り合わせなので「邪道」と言われても否めませんが、いつものハム卵オニオンにちょっと飽きてきたので、珍しいものにチャレンジしたくなったのです(^^;; ほんのりスパイシーで酸味もあって、おいしかったですよ〜♩

Latitude Crêpe、ウェブサイトのロゴには地球が描かれているのでやっぱり「緯度クレープ」という意味みたいです。でも、海老カレーみたいな変わり種ガレットがあるだけに、「自由」も掛かっていそう。おまけにクレープリーだというのに…

この写真、キカファルスだし笑

キカファルス(Kig-ha-farz)というのは北フィニステールの郷土料理で、ポトフに似ていますが、写真右に見える蕎麦粉のそぼろ(ファルス)が特徴です。布袋に入れて、野菜や肉と一緒にコトコト煮込むんですよ〜

Latitude Crêpeでは毎週日曜にこのキカファルスを提供しているらしく、今回訪れたのがちょうど日曜だったので、お客さんの3分の1はキカファルスを食べていました。きっと美味しいんでしょうね、クレープリーだけどね笑

2019年10月16日水曜日

近くに住みたいカピュサン@Brest

Brestの新しい名所としてじわじわ人気を集めている、"Les Ateliers des Capucins"(レ ザトリエ・デ・カピュサン)。外観はこのような感じです。

かつては海軍の船舶部品やモーターを製造する工場だったこの巨大な建物と敷地をBrest市が買い取り、市民の憩いの場として大規模な再開発を行いました。

Brestの中心街(市役所などがある側)とは川を挟んで対岸にあるため、カピュサンへはロープウェーに乗って行くのが一番早いです。

2016年11月より運行がスタートしたBrestのロープウェー、フランスで初の「公共交通機関としての」ロープウェーなのです。バスやトラムと同じチケットで乗れるばかりか、ちょっとしたアトラクション気分を味わえるので、乗り物好きな男児にはたまらない〜♩

だだっ広いアトリエの中央部分には1万㎡にもおよぶ公共スペースがあります。

こちらではイベントや見本市が行われるのですが、何もない時は市民の憩いの場として開放されています。木のテーブルやベンチが置いてあるので、週末にはピクニックを楽しむ家族連れがちらほら。

天井はガラス張りになっているため曇りや雨の日でも明るく、温度は常に14℃以上に保たれているので、とても過ごしやすい空間です。

床は滑らかな素材でできているので、三輪車やキックボード、ローラースケートなどを楽しむにはもってこいの場所。ユーゴもこの日キックボード持参で訪れました。

縦横無尽に駆け回り、とても楽しめた様子。床はツルツルだし幅は広いし、雨の日も思いっきり遊べるし、体を動かしたい子供にはまさに天国です。

公共スペースの周辺は、メディア図書館やコワーキングスペース、オフィスやカフェやレストランなど、少しずつ設備が増えてきています。中でも気になったのは、こちらのボルダリングクラブ。

ふだん運動しない私ですが、ボルダリングは唯一やってみたいと思うスポーツなので、しばらく中を覗き込んでしまいました。受付の横にはカフェもあって、明るく広々として楽しそうだなぁ …

2階は子供用でしょうか。壁についている突起がいろいろな形をしていて、カラフルで可愛らしいです。


どんどん進化を続けるカピュサンのアトリエ。近々映画館もできるそうで、Brest市民が集う場所として認知されること間違いなしです。公共スペースといい図書館といいボルダリングといい、家の近所にあったら最高だなぁ…近くに住みたい、というのは叶わぬ夢ですが、これからもちょこちょこ足を運びたいと思います。

Brestにお越しの際は、ぜひカピュサンへ!
観光客目線でも十分楽しめます(o^^o)

2019年10月12日土曜日

はじめての誕生日会

10月11日、Hugo裕悟は7歳を迎えまして、翌12日の土曜日に初めての誕生日会を開きました☆なんせユーゴに半年以上前から熱望されていたので、しないわけにはいかないと両親腹をくくりましたよ(苦笑)

フランスの一般的な誕生日会は14〜17時といったおやつを挟む時間帯に行われ、開く側はお菓子とケーキ、お土産入りの小袋を用意します。

テーブルの飾り付け、母ちゃん頑張りました!真ん中にあるのは…


お菓子のツリーとでも言いましょうか、子供が好きそうなキャンディやチョコレート菓子を並べました。どれも甘々なので、見るだけで胸焼けしそう(^^;;

黄色と赤のブロシェットは、HARIBOのイチゴ&バナナのソフトキャンディをハロウィンモチーフの串に刺したもの。どのお菓子もふだんほとんど買わないので、この日のための買いだしにスーパーへ出向いた際は、お菓子売り場で何を選べばいいか、軽く途方に暮れました(苦笑)

バースデーケーキはシンプルなチョコレート味。飾り付けはユーゴが担当しました。星型のシュガーを散りばめ…


スマイリーの砂糖菓子を並べ「7」のキャンドルを刺して、できあがり♩


クラスの仲良し3人が来てくれました。本当は5人呼びたかったらしいのですが、私とバンちゃんのキャパでは3人が精一杯だろうとの予想で、3人。いやはや、今振り返ると3人で正解でした、ちょうど良い賑やかさで笑

ブロシェットが好評だったのは嬉しい驚き。でも(甘いから)食べ過ぎには注意よ〜

Happy Birthday to you 〜♩からの、フー!


おやつの後は、お友達にもらったプレゼントの開封タイム。


外はあいにくの雨模様でしたが、男の子4人はテレビゲームやLEGOで遊び、時折ギャハハーと爆笑しながら楽しそうに過ごしていました。一番テンションが高かったのはユーゴだったかも…お友達が家に来てくれてさぞや嬉しかったのでしょう。

帰り際には、小さい手さげ袋にお菓子やおもちゃを入れて渡します。

これにお菓子ツリーの残りも入れて、パンパンの状態で持って帰ってもらいました。それでも家にはまだけっこうな量のお菓子が残っているので、ハロウィンで近所の子供たちに配る予定です。とてもじゃないけど我が家では消化しきれない〜

嵐のように過ぎ去ったお誕生日会、ケガも喧嘩もなく無事に済んで、なにより子供たちが楽しそうだったのでホッと一安心。ユーゴがふだんお友達とどんな風に接しているのかも垣間見れたので、開いてよかったと思います。

来年もするのかな…毎年はちょっとなぁ…ともあれユーゴ、7歳おめでとう☆この1年も笑顔でマイペースに、健やかに育ってくれれば十分よ(o^^o)

2019年10月10日木曜日

日曜のマルシェ@Brest

Brestで一番規模が大きい日曜朝のマルシェ、Marché de Saint-Louis(ル・マルシェ・ドゥ・サンルイ)に初めて行ってきました。

マルシェは小さめのほうが好みだし、家から近くないので今まで訪れる機会がありませんでしたが、友人の観光案内がてらマルシェ終盤の昼前に乗り込みました。

場所はBrest中心部の西、シアム通り側にある大きな教会 Eglise de Saint-Louis(エグリーズ・ドゥ・サンルイ)の最寄りです。

戦後に建て替えられたコンクリートと黄色い花崗岩の教会はどっしりしていますが、お世辞にも綺麗とは言えない…外より中のほうが素敵です、とても広々としています。

マルシェといえば、まずは新鮮なお野菜が魅力!

こちらのスタンドはディスプレイが可愛らしかったです。今が旬のカボチャの並べ方を工夫していたり、蔦の葉(?)みたいな蔓つきの葉っぱを野菜の上に散らしたり。

こちらは苺の名産地として知られているPlougastel(プルガステル)産の苺、鮮やかな赤色で美味しそう…もうすぐ収穫も終わりの時期ですねぇ。


牡蠣とリンゴが横並びという、不思議な組み合わせ。どちらもブルターニュ名産なので良しとしますか。リンゴ1kg1ユーロって、良心的〜♩


鶏の丸焼きマシンは大きいマルシェならでは。ゆっくり回転しながらじっくり焼かれます、良い匂い〜。


豚の丸焼きをカットして売っているスタンドもあり、どーんと置かれた頭部にびっくり。頭は食べられるんでしょうか?耳の部分はミミガーみたいな感じなのかなと思いつつ、この日はその場を通り過ぎました。


外国の料理を売るフードトラックもいくつかあり、中でも気になったのはブラジル料理!ポンデケージョらしきものや美味しそうな揚げ物が見えたので、いつか試してみたいです。


食品以外のスタンドもあります。洋服に靴に金物に骨董品に、絨毯まで。


久しぶりに良い天気だったので、たくさんの人で賑わっていました。教会前の大通りを数百メートルにわたって通行止めにし、道の両側に所狭しとスタンドが並ぶので、ゆっくりと眺めながらマルシェ歩きを楽しめます。

コンパクトなマルシェも良いけど、活気に満ちている大きいマルシェはまた別の魅力があって良いですね。我が家から遠いのが残念ですが、Brest観光地のひとつとして、これからマルシェ好きの友人が来たら連れて行こうと思います(o^^o)

2019年10月8日火曜日

10/2開店「横田ラーメン」@Brest

「Brestにラーメン屋さんがオープンする」という耳寄り情報が入ったので、レンヌ留学時代の友人Eちゃんが遊びに来てくれる時期に合わせて一緒に行ってきました♩

10月2日に開店したばかり、その名も「横田ラーメン」。まだ1週間も経っていないホヤホヤです。

場所はSaint Martin(サンマルタン)地区。教会を正面から見て右側の通りをまっすぐ進んで行くと右手にあります。

店内にはレトロな日本の看板があちこに飾られています。4人がけのテーブルが2つ、2人がけが2つ、カウンター4席というこじんまりしたお店です。


ラーメンはとんこつ醤油、とんこつ味噌、 鳥柚子、そしてVegan(ヴェガン=ビーガン)の4種。他にもサイドメニューとデザートが数種類ずつあります。


とりあえず上から制覇ということで、初日はとんこつしょうゆラーメン。運ばれてきたそれは…日本にワープした錯覚に陥りそうな、ザ・日本のラーメンです(o^^o)

海苔に、メンマに、ナルトに、とろーり半熟煮卵に、ホロホロの炙りチャーシュー♩一口スープを飲んだらこれまた嬉しい驚き、濃厚で美味しい!まろやかで臭みがなく、塩分も程良いのでけっこうな量を飲んでしまいました(^^;;

麺は細めの平打ち麺という感じで歯ごたえが良く、もはや手打ち…?とまではいかないにせよ、製麺マシンで毎日作っているそうです。スープといい麺といい、並々ならぬ店主のこだわりを感じます。日本から遠い遠い、フランスの端っこで…感謝!

ユーゴはミニカレー丼。この日はカボチャ、コーン、ほうれん草入り。辛さほんのりで子供でも食べやすいカレーです、付け合わせの福神漬けも嬉しい。


この日お店で働いていたのは、アジア人の血が入っていると見られる若い男性と西洋人女性の二人。耳を済ませていると、彼らの会話はなぜかスペイン語(!)という謎な二人ですが、店主とみられる男性に「横田ラーメン」の由来を聞いてみました。米軍横田基地に関係があるのかしら?すると返ってきた答えは…

お母様の名前が「横田」さんだそうです、なーるほど。Brestに開店した理由も聞きたかったですが、とても忙しそうだったのでまたの機会に。少なくともあと3回は来ます、ラーメンは全部で4種類ですからね笑 

まさかまさかの、本格的なラーメン屋さんがフランスの端っこに来てくれました。パリに行かないと食べられないと思っていたのに、嬉しい!ブルターニュにお住まいの方、Brestにお越しの際はぜひ横田ラーメンへ♩


横田ラーメン Yokota Ramen
27 rue Danton 29200 Brest
水〜日曜:12:00〜14:00、19:30〜21:30
月火定休、予約不可

2019年10月1日火曜日

3週間お仕事2019@Brest③

3週間通訳のお仕事@Brest Métropole、今年もなんとか無事に全日程を終えました。2週目の真ん中でまさかのダウンからの病欠でしたが、処方してもらった抗生剤がよく効いたので3週目はなんとか大丈夫でした(^^;;

月曜の午前中、今回の大イベントであるプレゼン(の通訳)を滞りなく行い、お昼は横須賀のMさんに海老のパッタイを食べていただきました@Thai Phuket

これこれ、このボリュームと独特の甘辛味がたまらない〜

最終週もいくつか視察に行きましたが、一番印象深かったのは水曜日に訪れた貯水池と下水処理場でした。貯水池はフランスでは"Château d'eau"(シャトー ・ド=水のお城)と呼ばれます。Brestで一番大きい、ストラスブール広場近くの貯水池を視察しました。

どーんとそびえるコンクリートの水タワー。40mぐらいはあったような。

中にはぎっしり水が詰まっているものと思いきや、塔の中に入ってみると大部分は空洞です。水のタンクは天井の上にあって、水圧の力で各家庭まで水を届けるみたいですね。

高いところ好きなので、この螺旋階段登ってみたかったなぁ。

Brestの各地に水を運ぶ巨大な配水管も見せていただきました。


こちらは水質検査用に各パイプの水を採取するための蛇口。

サンプルを取る際はしばらく水を流しっぱなしにして、管内の不純物などが無くなるまで十分に待ってから採取するそうです。

この後は海側にある下水処理場に移動しまして、まずは模型を見ながら下水処理のプロセスを説明していただきました。


この後実際に施設を見て回ったのですが…最後の汚泥抽出場所の臭いがなんとも強烈で、鼻が取れるかと思ったぐらい(大げさ!)でした。写真も上の1枚しか撮っていないのであしからず。いやはや、汚水を浄化してくれる微生物と酸素の働きは偉大ですね…たいへん勉強になりました。

今年の3週間お仕事は、これまでと違い理系分野かつ外(しかも自然)での視察が多く、戸惑うことが多かったり体調を崩したりでかなりハードではありましたが、通訳を通してたくさんのことを学ばせていただきました。

自治体として、最新のテクノロジーを駆使して水を綺麗にすればそれでいいというものではなく、環境保全のためにも浄水場に流れ込む「原水」の質を一定レベル以上に保つ必要があり、海に流れ込む小川や雨水の質も徹底管理する…たゆまぬ地道な作業と努力があってこそ、私たちの生活になくてはならない水の安全が確保されていると思うと、これからもっと水の問題や消費について敏感にならなくてはと気が引き締まりました。

せっかく覚えた微生物や化学物質の単語、忘れないようにしないと。基本的なものは知っておけば実生活に役立つので、会話でも時々使うようにしたいと思います。来年はどんな分野が選ばれるのか、今から(心配でもあり)楽しみです(o^^o)