2019年11月30日土曜日

ブルターニュのモンブラン

「モンブラン」と聞いて思い浮かべるのは、アルプス最高峰のMont Blancか、栗のケーキのモンブランですよね。

先日近所の「青いパン屋」でモンブランに似た栗のタルトを見かけたのですが、ネーミングとヴィジュアルの関係が面白くて感心しました!まずどんな見た目かというと…

こんな感じ。

モンブランにしては平べったいです。中央に鎮座しているのはマロングラッセ(Marron glacé)。うっすら光っているのは金箔でしょうか?

で、このタルトの名前なんですが、モンブランならぬ

Mont d'Arrée(モンダレ)

モンダレとはブルターニュ地方唯一の山なんですが、正直に言って「山」とは呼べないほどなだらかなので「丘」と表現したほうが近いかも?

ブルターニュの山といえばモンダレ、しかも標高が低いので、このタルトのヴィジュアルも平べったい感じにしてあるのかな…と思ったら、発案者はなかなかのセンスですよね。地元民にしかわからないユーモアだわ笑

さて、タルトのお味はと言いますと、ふつうに美味しいです。マロンクリームの味がボヤっとして栗の香りがあまりしないので、ちょっと物足りないかなぁ。でも、真ん中のマロングラッセが風味豊かで期待以上の美味しさだったので、トータルでは気に入りました♩

あと個人的に助かったのは、モンダレはマロンクリームの下に入っているホイップクリームの量が少ないこと。モンブランは高さを出すためにクリームをたっぷり絞りますが、乳製品が苦手な私にはちょっと重く感じます。その点モンダレは標高が低いからか、クリームがほんの少ししか入っていないので食べやすかったです笑

2019年11月27日水曜日

魚づくしの半日

11月26日は、初めて民間企業からの通訳依頼を受け、パリにある某寿司店の出張に同行させていただきました。

場所はずばり、魚市場!

魚に関わる多くの方々にお会いし、テキパキとしたお仕事振りを拝見しました。魚を釣る人、買う人、運ぶ人、売る人、調理する人etc。

現場で行われている活け〆(活け締め)の様子を見てアドバイスを行ったり…

大ぶりのスズキは力強く跳ねるので、海水はまだしも返り血まで浴びるというハプニング発生(苦笑)幸い100 均のウェットティッシュを持っていたのですぐに拭いたら綺麗に取れました(^^;;

魚の卸売業者に出向いて、配送時の要望を伝えたり商品を見せてもらったり…

大好きなRouget(ルジェ)を見かけたので、嬉しくて写真に収めました笑

スーパーではお目にかかれないビッグサイズの魚介類に驚いたり…

このLangoustine(ラングスティーヌ)は30㎝をはるかに超える大きさ!ふだん目にするのはせいぜい10〜15㎝なので、こんな大物が存在するのかとビックリ。立派なサイズの魚介はすべてレストランに流れるんだろうなぁ。

生きたホタテ貝をその場で開けて、貝柱を味見させてもらったり…

この状態でもまだビクビクと動いておりました。一口いただきましたが、とびきり新鮮なだけあり、歯ごたえ良くほんのり甘みがあって美味しゅうございました。

魚商の朝はとてつもなく早く、ホテルを6時に出発して10時半過ぎには視察終了。ハードな半日ではありましたが、とても貴重な経験をさせてもらいました。何より先方は期待以上の成果を得られた様子なので、微力ながらお役に立てて嬉しいです。

ミシュラン一つ星シェフの腕前で調理されたお魚さんたち、さぞかし美味しいんだろうなぁ。いつか堪能しに行ってみたいものです。「寿司貯金」しなきゃかな(^^;;

2019年11月23日土曜日

青いパン屋のパリブレスト@Lannilis

数あるパティスリーの中で、パリブレスト(Paris-Brest)は一二を争うほど好きなお菓子です。久しぶりに近所の「青いパン屋」こと"La Maison du Boulanger"のパリブレストを食べたところ、だいぶ進化していて嬉しい驚きでした♩

インスタグラマー風に片手で持ってみる笑


以前と比べてどう進化した(と思った)か、箇条書きにしてみますと :

・時間が経ってもシュー生地がサクサク
・表面だけでなく下のシューにもクラッシュアーモンド
・プラリネペーストの中に塩の粒が潜んでいる!

特に3番目には驚きました。パリブレストのクリームは一般的に、バタークリームとプラリネペーストを混ぜ合わせたものです。ところが最近のパリブレストは、このプラリネクリームの中に濃厚なプラリネペーストが仕込まれていることが多く、青いパン屋のパリブレストもしかり。

そのプラリネペーストにアーモンドや塩の粒が潜んでいるものだから、食感と味に変化があって楽しく、食べ始めたらもう止まりません。うーん、さすが青いパン屋。タルトシトロン一筋にしようと思っていたけど、こっちにも時々浮気しないとね笑

それでも、フランスで一番美味しいと思うパリブレストはやっぱり「夢のパティスリー」のかなぁ…繊細で味のバランスが絶妙なのです、しかもどっかりこない。

ともあれブレスト北30kmのパリブレストも、パリのパリブレストも、どちらも違った美味しさがあるのでおすすめです(o^^o)

2019年11月20日水曜日

冬の装い2019

こちらはもうすっかり真冬の寒さです。

冬本番ということで、ユーゴに暖かいアウターと、冷たい雨水が染み込まない靴を揃えました。冬の装い2019ということで…

メインカラーは「ワインレッド」にしてみました。


ダウンジャケットはIKKS(と書いて「イカカエス」と読む)、アウトレットでリーズナブルにポチできました、ラッキー♩

濡れない靴はNew Balanceで、今年2足目。この春に買った1足目は私も本人も気に入っていたのですが、白っぽい色で汚れやすく、表面にメッシュの部分があるので雨が染み込むのなんのって…雨が多いこちらの冬には不向きでした(- -;;

アウターと足元だけは良いものを、あとは安く済ませるのをモットー?にしています。ここ数年ユーゴの服はほとんど量販店の Tape à l'oeil(タパルイユ=目立つ、目を引く)です。なぜって我が家から一番近い子供服のお店だから笑

ユーゴ7歳、服に関しては(まだ)興味がなく、母ちゃんが選んだものをなんの反論もなく着てくれています。服の好みや自己主張が出始めるのは一体いつでしょうかね、当分先でいいんだけどね。

2019年11月14日木曜日

野菜味のクラフトビール@Brest

先日Brestの新名所Ateliers des Capucins(アトリエ・デ・カピュサン)に行ったら、おしゃれそうなクラフトビールのお店を見かけたので、入ってみました。

その名も"En Bières inconnues"。
(アン・ビエール・アンコニュ=未知のビールで)


地元の小規模製造者のビールを扱っているようですが、他の地域や海外のも仕入れているそうです。にしても最近のクラフトビールは、ラベルがおしゃれよねぇ…ジャケ買いしそうです、いや、しました(苦笑)

※スマホのスクショ画像です、あしからず。

こちらのお店は3種類のオリジナルビールを作っているそうで、店内に入ると左手に工房?があります。


Brest産クラフトビール3種のうち、気になる1本を買ってみました(写真左)。

凛々しい?険しい?表情を浮かべるムッシュのイラストが印象的なこちらですが、味の特徴を聞いたら試さずにはいられませんでした。だって、キュウリと生姜の風味だって言うんですよ、ビールなのに!

中身をグラスに注いだ写真は無いですが、飲んでみた感想は…うん、たしかにキュウリを感じます。とはいえ青臭ささはなく、スッキリ飲みやすい味です。生姜の香りはほとんどしませんでしたが、一口飲んで「ん?」と思ったらまたもう一口飲みたくなる、虜になってしまう味です。オススメ(o^^o)

ちなみに、真ん中のビールはアルコール度数が3%台で、お酒が弱い自分用に選んだモノです。桜の花のようなイラストにも惹かれ、さっぱりと良い香りがするのかなーなんて期待しましたが、予想に反しとっても苦かったです(涙)バンちゃん用に買った右のビールはまあまあ美味しかったそうですが、あまり特徴がなかったみたい?ジャケ買いはあてになりませんね、お店の人にお勧めを聞けば良かった〜

ビール好きの方、Brestに来る機会があればぜひカピュサンのアトリエで「Brest産のクラフトビール」を味見してみてくださいね。冷やして売られているものもあります。


En bières inconnues
Ateliers des Capucins (1階 / rez-de-chaussée)
Brest 29200
月曜定休

2019年11月10日日曜日

万能の積み木KAPLA

KAPLA(カプラ)をご存知ですか?っていう出だしにしようと思ったら、日本でも流行っているみたいですね(苦笑)

カプラとは1986年にフランスで生まれた積み木ですが、なんともシンプルです。形はひとつだけで、かまぼこ板を縦半分に割ったような長方形の木切れですが、計算し尽くされた理想のサイズなんだとか。

この木切れを果てしなく並べてずらして積み上げて、様々なものが作れます。ドミノからエッフェル塔まで!まさに可能性は無限大なので、子供はもちろん大人も楽しめる優れモノです。ネット情報によると、3歳〜103歳(!)に親しまれているそうです。

ユーゴは今年の誕生日に200個入りの箱を2つプレゼントしてもらい、毎日カプラを積み上げてカスタマイズして崩して…ハマっております。

まだまだバンちゃんパパのヘルプが必要ですが、少しずつ一人でも作れるようになってきています。写真のカプラの箱、デザインが時代を感じさせるなかなかの渋さです笑

こちらは自信作の、タワーブリッジもどき。

接着剤でくっつけているわけではなく、同じ形の木切れをただ積み上げているだけなのに、なんでこんな橋ができてしまうんだろう?少しずつずらして重さのバランスを確かめながらの緻密な作業なんでしょうか。これをササッとできてしまうバンちゃん、我が夫ながらすごいわ…立体感覚が乏しい私には無理〜

ただの木切れに見えてかなりのこだわりが詰まっているので、実はお値段があまり可愛くなのが玉に瑕ですが、時代や世代を超えて長く遊ぶことができるカプラ、おすすめです。一家に1箱?いや、大物を作るには3箱(600個!)は必要かも。

気になる方は公式HPをチェックしてみてくださいね。

2019年11月7日木曜日

癒しの薪ストーブ

最近とても仕事が忙しく、分刻みで作業していたら一日があっという間に過ぎます。

「仕事に追われる」とはまさにこのことで、あーお昼ごはん食べなきゃ、あーユーゴのお迎え行かなきゃ、と毎日アタフタしています。

長時間のデスクワークなので、作業に没頭していると手足が冷えてしまいます。おまけに最近は天気が悪くて凍えるように冷たい雨が降るので、一日の終わりには体が冷えきっているのを感じます。冷えは女性の大敵なのにね…

なので、最近はバンちゃんの帰宅後に薪ストーブを焚いてもらうのが待ち遠しい楽しみであり、癒しです。メラメラと揺れ動くオレンジの炎、いつまでも眺めていられます。

とはいえこの距離にいるとけっこう熱いので、長居はできないけどね(苦笑)薪ストーブが家の中をじんわり温めてくれるおかげで、手足の冷えが取れて寝つきが良くなっている気がします。

バンちゃんたっての希望で設置した薪ストーブ。費用も手間もかかるので最初は反対というか、必要ないでしょと思っていたのですが、今は大満足です(o^^o)

ちなみに、薪ストーブはフランス語で"un poêle"(ポワル)という男性名詞ですが、まったく同じ綴りと発音で女性名詞の"une poêle"は「フライパン」を指します。ややこし…

2019年11月1日金曜日

暫定一位のタルトシトロン

近所にある「青いパン屋」こと"La Maison du Boulanger"(パン職人の家)。パンはもちろんパティスリーのレベルも非常に高いことで地元ではちょっとした有名店です。

先日ここのタルトシトロン(Tarte au citron = レモンクリームのタルト)を味見したら、あまりに美味しくて久々に「うーん」と(目を閉じて)唸ってしまいました。渡仏当初からタルトシトロンは大好物で、これまで幾つも食べ比べてきましたが、ぶっちぎりで暫定フランス一位、いや世界一位はこれです!


なんともシンプルな、タルトシトロン・ムランゲ(meringuée = イタリアンメレンゲつき)です。メレンゲのフォルムは「ちびまる子ちゃん」の永沢くんを思わせますが…こんな綺麗にメレンゲを絞り出せるあたり、かなりの技術かと。

さて、タルトの中はどうなっているかと言いますと…

断面が汚くてスミマセン。下からサブレ生地、レモンクリーム、そしてクリームの上にある丸いものは?なんと、レモンのジュレなんです!こんなの初めて見たので、食べる前からテンション急上昇。

お味のほうは…もうね、勝手に「うーん」と声が漏れてしまう美味しさです。メレンゲはしっとり滑らかで甘すぎず、ジュレはレモンの酸味と風味が爽やかで、レモンクリームとの相性抜群です。サブレ生地もサクサクなのに固すぎず、まさにパーフェクト。

たった一口で虜になってしまい、2日後にまた買いに行きました笑 これからは見かける度に注文すること間違いなしです。ふだんタルトシトロンはあまり好きではなく、味見するとしても一口が限度なバンちゃんにとってもこれは別モノだそうで、1個ペロリと食べちゃいます。もちろん「うーん」と言いながらね笑

タルトシトロンに目がない方はぜひ一度お試しあれ。フランスの端っこまで遥々来なければいけませんが、それだけの価値はあります。他にも「唯一無二のアーモンドクロワッサン」やエクレアなど、おいしい強者揃いです(o^^o)

Maison du Boulanger
3 Rue des Marchands
29870 Lannilis
02 98 04 48 05
木曜定休