2019年4月28日日曜日

唯一無二の?アーモンドクロワッサン@Lannilis

たびたび私のブログに登場する、近所の「青いパン屋」こと"Maison du Boulanger"(メゾン・デュ・ブーランジェ=パン職人の家)。

お店の外観です、ね、青いでしょ。


フランスの端っこの、小さい田舎町にあるパン屋ですが、「フランスでトップ10に入るパン屋」と噂されるほど、とーっても美味しいのです。

バゲットはもちろんのこと、クロワッサンやパンオショコラなどのデニッシュ系も、口に運ぶと「うーん」と唸ってしまう美味しさ。パン類だけでなくタルトやエクレアなどのケーキ類も美味しいです、特にエクレアは悶絶級。言葉であれこれ言っても伝わらないので、ぜひ一度食べて実感していただきたいです(遠いけど^^;;)。

さて今回は、たぶんフランスではこの「青いパン屋」でしかお目にかかれないと思われる珍しい「アーモンドクロワッサン(Croissant aux amandes)」をご紹介します。

こちらです!美しい…

ビジュアル面でふつうのクロワッサンと違うのは、表面に散らしてあるアーモンドスライスと粉砂糖ですかね。

フランスの一般的なアーモンドクロワッサンもこういう見た目かというと、全然違います。ふつうのアーモンドクロワッサンは表面が"Frangipane"(フランジパンヌ=アーモンドパウダー・バター・砂糖を練ったもの)で覆われているので、見た目はより平べったくてクッキーみたいな感じです。美味しいですが、とーっても「重い」のが特徴。

では、青いパン屋のクロワッサンは何が特徴かというと、中身です。ナイフで半分に切ってみますと…真ん中の下に、クリーム色の点が見えるでしょうか?

実はこれ、"Pâte d'amande"(パットゥダマンドゥ)と呼ばれるもので、アーモンドパウダーと砂糖を練り合わせたペーストなんです。これが棒状になったものが中に仕込んであるのですが、ぱっと見は量が少なすぎるように思うでしょ?ところが、風味と甘さが強いので、少量を口に入れただけでフワーっとアーモンドの良い香りに包まれます。

クロワッサンの香ばしいバターの風味としっとりした生地、そしてアーモンドペーストのすっきりした香りとシャリっとした食感がなんとも独特なハーモニーで、癖になる美味しさです。コーヒーとの相性も抜群…と食レポ頑張ってみましたが、実際に食べていただくのが一番ですね。

このタイプのアーモンドクロワッサンは他で見かけたことがないので、今のところ「唯一無二のアーモンドクロワッサン」と呼んでおります。うちの近所にもあるよ、○○の街で見かけたよ、という方はご指摘くださいませ。記事訂正します(^^;;

Maison du Boulanger
3 Rue des Marchands
29870 Lannilis
02 98 04 48 05
木曜定休

2019年4月25日木曜日

あの"Top Chef"がBrestに!

毎年2〜5月にかけて民放のM6で放送されている料理コンクール番組"Top Chef"ですが、今年も残すところあと2回で終わります。(※過去記事はこちらより)

来週は準決勝(3人)、再来週に決勝なのですが、準決勝にはなんとブルターニュ出身のシェフが残っているのです!番組が始まって10年目ですが、初めてのこと。それはこの方↓↓
Guillaume(ギヨーム)さん!


番組の序盤は内気そーな、頼りなさそーな印象で、正直なところ早く脱落しそうだなと思っていました。が、回を重ねるにつれてグングン腕を磨き、次週への勝ち抜きも一番乗りという回数が増え、ついに来週の準決勝まで勝ち抜いております!

ご本人も回を追うごとに緊張がほぐれてきたのか、お茶目な面を見せたりジョークを飛ばしたりして、可愛らしい奥さんとも仲睦まじいし、とても好感度が高い人柄です♡

番組内での居住地はRennes(レンヌ)とあったので、てっきり彼のお店はレンヌにあるものと思っており、番組が終わったらいつか食べに行こうと密かに計画していました。ところがついさっき、何の気なしにネットでGuillaumeさんについて検索したら 、なんと、なんと、今年の3月下旬に、

Brestにレストランをオープンしていたことが発覚!
その名も"L'Embrun"(海飛沫)だって!

うわー大興奮。いつかTop Chefに出演した料理人がブルターニュにお店を開いてくれたらなぁなんていう願望を抱いていたのですが、まさか本当に実現するとは!!レビューもすでに高い様子、5段階中4,5とかだって。

これはもう、Mお姉さまを誘ってランチに行かなくてはーと興奮気味で連絡したら、さすが情報通のお姉さま。すでに何度か予約を試みているけれど、いつも満席で断られるそう。やっぱり、、、Top Chefの知名度、恐るべし。

こうなったらとりあえずお店に電話をかけて「空きがある日」に予約を入れることにします。来月バンちゃんが有休消化で2週間休みを取っているので、まずはそのあたりの平日を狙ってみよう。ダメだったら、いつでもいいから2名でランチ予約取ります。笑

Guillaumeさんのお店はBrestの新しい魅力になること間違いなしです。ブルターニュ全土から、いやもっと広い範囲からお客さんが詰め掛けてきたら、Brest経済も潤うことでしょう。辺鄙な場所にあっても、魅力的なものがそこにあれば人は足を運ぶんだから!

このブログでGuillaumeさんのお店を紹介できるのはいつになるやら…

※追記(4/26):
5月10日(金)にランチの予約取れました!その頃には今年のTop Chef優勝者が決まっているから、万が一Guillaumeさんが優勝したら大変なことになるだろうなぁ…早めに予約して正解でした(o^^o)

2019年4月23日火曜日

あめ色玉ねぎ入りガレット@Roscoff

イースターの月曜日、フランス語では"Lundi de Pâques"(ランディ・ドゥ・パック)と言いますが、この日は祝日で今年は良いお天気だったので、久しぶりに家から1時間ほどのところにあるRoscoff(ロスコフ)という港町へドライブに行きました。

フィニステール県最北の岬に位置する ロスコフからはイギリスへ向かうフェリーが出ています。対岸の街Plymouth(プリマス)まで8時間ぐらいだそう、けっこうあるなぁ。でもフェリーだから車ごと海を越えられるのはいいですね。いつか車でイングランドをぐるっと旅してみたい…かも。

でも注意しないといけないのは、車の運転。フランスは左ハンドルに右側走行ですが、英国では日本と同じ右ハンドルに左側走行。これ、相手の国で間違えてしまったら、対向車と正面衝突ですよ(汗)なので英国人が車で上陸してくるロスコフ周辺の道路には"Keep right"の看板をよく見かけます。

さてロスコフでは着いて早々クレープ屋さんでお昼ごはん。中心街にある"Crêperie de la Poste"(クレプリ・ドゥ・ラ・ポスト)に入りました。

複数のクレープ屋がある中でこちらを選んだ決め手は、写真下にある"Guide Routard"(ギッドゥ・ルター)のステッカーです。全国的に有名な観光ガイドブックのロゴなのですが、これがお店に貼ってあると、フランスでは「美味しいと評判の店」と解釈されます。一般の飲食店であれば、信頼度はミシュランのステッカーより高いかも?

しかもこのステッカーは毎年色を変えて配布されるようなので、数が多ければ多いほど長年にわたって美味しい店だということになり、期待値が上がります↑↑ ちなみにこちらのクレープ屋さん、2010年から2019年まで10枚のステッカーがずらーっと並んでいました。こりゃ入らないわけにはいかない。笑

店内のインテリアはシンプルで可愛らしい感じです。


この日チョイスしたガレット(そば粉の塩味クレープ)は卵、ベーコン、オニオン。食べかけの写真ですみません(^^;;

ナイフを入れないと中の具が見えないタイプのガレットだったので…ポイントは飴色になるまでバターでじっくり炒めたトロトロの玉ねぎです。ベーコン、卵、そして香ばしいそば粉のガレットとの相性は言わずもがなバッチリ。

それに、ロスコフだからこそ玉ねぎを食べないとね…というのもロスコフは"Oignon rosé"(オニョン・ロゼ)というピンクがかった色の玉ねぎの名産地なのです。毎年8月の終わりには"Fête de l'oignon"(玉ねぎ祭り)というフェスティバルも開かれます。ロスコフの玉ねぎは筋ばっておらず火を通すと柔らかくなるので美味しいですよ♩

デザートは軽めに"Crêpe sucre"(クレープ・スュークル)。

砂糖をパラパラーっとまぶしただけ、いたってシンプル。クレープの風味を堪能したい方にはお勧めです。砂糖のシャリシャリ感がいいのよねぇ…でも砂糖だけだとちょっと口の中がパサつくので、より人気が高いのはこれにたっぷりのバターを乗せて溶かした"beurre sucre"(バター&シュガー)ですね(o^^o)

いやはや、Guide Routardのステッカーがわんさか貼ってあるだけあって、ガレットもクレープもとても美味しかったです♩地球のリュックを背負って歩くお兄さんのロゴ、ぜひ覚えておきましょう。フランス旅行の際にきっと役立つはず。


Crêperie de la Poste
12 rue Gambetta Roscoff
02 98 69 72 81

2019年4月21日日曜日

イースターの日曜日2019

今年もやってきました、イースター。フランス語では"Pâques"(パック)と言います。エッッグハント用に調達したチョコレートはこちら↓
リンツの定番ウサギ以外はBrestの名店"Histoire de Chocolat"のもの。せっかくなら美味しいチョコレートが食べたい、ということで仕事終わりにわざわざBrestまで行きました。イースター3日前だったので、店内は平日の夕方といえどもとたいへん賑わっていました。

卵型チョコとウサギはいかにも子供用という感じですが、下の2つはがっつり大人が楽しむために購入。笑
右 :「病みつきショコラ」と勝手に呼んでいる、このブログではおなじみの"Délices de Béniguet"(デリス・ドゥ・ベニゲットゥ)。
左:イースター限定のプラリネ入りチョコレート(ビター&ミルク)。

エッグハントは毎年義両親の家@Loctudyで行うのですが、今年は彼らがバカンスで不在だったので、我が家の庭でこじんまりと…

しかし、隠す場所がなくて困りました(^^;;

植え込みの中に入れたり、太陽の光で溶けないように「影」や「隅」を選んだり。オトナの事情が満載のエッグハントです(苦笑)

それでもユーゴはプチ宝探しを楽しんでくれたようで何より。


さて、お昼ごはんの後に実食♩卵型チョコは振るとシャカシャカ音がしたので、何が入っているのか気になり真っ先に開けたところ…

おおー、予想を上回る量の、しかもバラエティに富んだチョコレートがたくさん。これは嬉しい驚き、というのもリンツのウサギもそうですが、イースター用のこういうチョコレートは中が空洞という場合が多いのでね。だからこの卵、小さいのに値段が可愛くなかったのかぁ…謎が溶けました。

病みつきショコラもプラリネも安定の美味しさ。イースターやクリスマスは「美味しいチョコレートを買う良い口実」になりますね、便乗せねば損。笑

2019年4月18日木曜日

【続】ノートルダムが…

Parisのシンボル、ノートルダム大聖堂で火災が発生して早3日。鎮火には15時間ほどもかかったようですが、「白い貴婦人」と呼ばれる正面の建物は幸い無事でした。

「カジモドが守ってくれたんですね」、と呟く優しい同僚のSちゃん。

このイラスト、SNSで広く拡散されましたよね。

もちろんカジモドは架空の人物だし、ノートルダムを実際に守ってくれたのは消防隊の皆さんなんですが…この特別な建物にはどうしてもカジモド的な、神秘的な何かが宿っているように思ってしまいます。

今回の火災では甚大な被害が出たとはいえ、犠牲者はゼロ、白い貴婦人は焼け残り、中の文化財もほとんどすべて無事に運び出されたので、不幸中の幸いだったといえるのでしょうか。でもいまだに、あの大聖堂が炎と煙に包まれたという事実は受け入れがたく、深い悲しみをおぼえます。

日本人にとって、ノートルダム大聖堂級に国民から愛されている建物、火災が起きたら胸が締めつけられる思いがする建物ってなんでしょうか。奈良の東大寺とか、京都の金閣寺かなぁ…でもフランス人がノートルダムに寄せる愛着や親しみとはちょっと違うような気がします。

熊本人にとってなら、ノートルダム級の建物はもちろん熊本城と断言できるけどね。

熊本地震の3日前に撮った熊本城。

どちらも修復には長い歳月がかかると思いますが、一日も早い再建を祈るばかりです。本当はもっといろいろ書きたいけれど、今週は特に仕事が忙しくて頭が回らない…詳しくはうちの学校が運営しているフランス情報サイトの関連記事をご覧ください。

「パリ ノートルダム大聖堂で大規模な火災 尖塔が崩落」
https://info.ensemblefr.com/news-388.html

「ノートルダム大聖堂「5年で再建」マクロン大統領が国民に向けメッセージ 」
https://info.ensemblefr.com/news-389.html

2019年4月15日月曜日

ノートルダムが…

Parisのシンボル、ノートルダム大聖堂が…


長い長い歴史を持つ美しいノートルダムが…


4月15日フランス時間夜7時ごろから炎に包まれています。


第一報の映像を見た時、目を疑いました。まさかノートルダムが…12世紀からParisの中心にあって、これからも数世紀にわたってその場所に佇むと当たり前のように思っていたノートルダムが…一夜にして崩れ落ちるかもしれません。

Parisはこの大聖堂が位置するシテ島から始まったと言われているので、ノートルダムはパリ市民はもちろんフランス国民にとって特別な場所です。そして私個人にとっても大切な思い入れがある建物です。

というのも、大学の卒業論文はヴィクトル・ユゴー(Victor HUGO)作の長編小説「ノートルダム・ド・パリ(Notre dame de Paris)」について書いたので、この大聖堂には何度も訪れ、塔の上にも登ってくまなく見て回ったのです。それだけに今回の火災は本当にショックで、刻一刻と流れてくる映像を見るたび泣き出しそうになります。

一見すると頑丈な石造りで火に強そうに見えますが、聖堂の屋根裏はほとんどの部分が木造だそうです。あまりにも多くの木材が使われており、森ひとつ分の量になるとさえ言われているので、歴史家たちの間ではノートルダムの屋根裏部分はまさに「ラ・フォレ(la forêt)=森」と呼ばれているとか。しかも古いものでは12〜13世紀の木材で非常に乾燥しているため、引火性がかなり強く火災に弱いそうなのです。知らなかった…

現在、消防隊による必死の消火活動が繰り広げられています。被害が最小限に抑えられるよう祈るばかりですが、すでに焼失してしまった部分はもう二度と元には戻りません。万が一正面の双塔が焼けてしまったら、ショックでしばらく塞ぎ込みそうです。

お願いします、ノートルダム、助かってほしい(涙)

2019年4月12日金曜日

【My人生の教訓】お財布チェックは●●まで

今回の教訓は、笑えない(ドン引きの)実体験から生まれたものです。

お財布チェックは中身まですべし。

先月Parisに一泊でお出かけした時のこと。Brest駅に着き、TGVの出発前に現金をいくらか引き出しておこうとATMで財布を開いたところ、

銀行カードが無い!!!

原因はすぐにわかりました。前日にスーパーで買い物をしたのですが、店内でバッグを持ち歩くのが面倒臭かったので、ポイントカードと銀行カードをコートの内ポケットに入れて出かけたのです。

その後、銀行カードを財布に戻し忘れ、Parisには別のジャケットを着て行ったので、ほぼ無一文の状態(T_T)一瞬家に戻ろうかと思いましたが、往復1時間かかるので到底間に合わない。ショックで頭の中は真っ白でしたが、とにかく電車に乗り込みました。

往復の電車チケットは持っているし、所持金は10ユーロ札が一枚。行って帰ることはできる。何よりParisにはSちゃんがいる、助けてもらおう!…不幸中の幸いでした。もし完全に一人旅だったら、10ユーロでいったい何ができたというのか。2ユーロ近くするメトロの切符さえ買えず、移動はひたすら徒歩。1ユーロ前後の菓子パンで飢えを凌ぎ、飲み物はペットボトルの水。うわーなんという悲劇!

幸い優しいSちゃんは、快く私のぶんを立て替えてくれました。そうです、鶏醤油ラーメンねっとりホットチョコレート夢のパティスリー駅弁も、何もかも。え、一文無しのくせに図々しい?いやいやこれでも、Parisで大きな買い物をする予定が無かっただけマシでした。もちろん何か気に入ったものがあれば…とは思っていたけれど、スッパリ諦めて潔く「食」に徹することができました。苦笑

そんなこんなで迎えた翌朝。帰りの電車に乗る前にSちゃんが「何かあった時のためにもう少し現金渡しておきましょうか?」と言ってくれたのですが、呑気な私は「電車のチケットあるし、大丈夫だよー。あ、お昼ご飯代だけちょうだい」と10ユーロだけ借りました。駅で7ユーロぐらいの弁当を買い、Sちゃんと別れ、電車が動き出してしばらく経った後…

パーキング代が払えない!

と気づいたバカな私。マイカーをBrest駅の有料駐車場に停めていたことをすっかり忘れていました。料金は後払いなので、お金が無いと車が出せない…慌ててバンちゃんやMお姉さま、友人のHちゃんにSMSを送り、駐車場代を立て替えてほしいと懇願。幸いHちゃんが駅まで来てくれて事なきを得たのでした。持つべきものは友だわ…お礼に自分用に買っておいた「夢のパティスリー」のクッキーをHちゃんに献上しました。ありがとう、本当にありがとう!

…というわけで、笑えない私のドジっぷりに引いた方もいるでしょうが、今回の失敗から得た教訓をあらためて書き出します。同じ過ちを二度と繰り返さないように。

お出かけ前の持ち物チェックでは
財布の「存在」だけでなく「中身」まで確認すべし。

そもそも、財布から銀行カードを抜き出して持ち歩くんじゃない、とバンちゃんにきつく注意されました。ハイ、、、肝に銘じます。

2019年4月9日火曜日

おトクな海辺のレストラン@フランスの端っこ

先日久しぶりに家族3人で海辺をお散歩した後、夕飯は事前にチェックしておいた近くのクレープリー兼レストラン兼バーに行ってきました。その名も

"Le Môle"(ル・モール)。

お店の外観は撮り忘れました…が、お世辞にも綺麗とはいえませぬ。レストランの入り口はバーの中にあるのですが、そのバーがちょっと大衆的な雰囲気なので、カップルでロマンチックな食事には向かないかなぁ。それでもネット評価が高いので、きっと美味しいのでしょう。期待に胸が膨らみます。

席に案内されてメニューをじっくり読んでいたところ、理解不能なブルトン語の料理名を発見。上から二番目です、"Kig Silzig Fartz Lipig"っていったい??

完全にお手上げなのでウェイターさんに尋ねたところ、「ブルターニュ版ポトフと」呼ばれる北フィニステールの名物料理"Kig Ha Fartz"(キカファルツ)のアレンジ版だそうです。気になったけれどキカファルツは量が多いので、今回は遠慮しました。

さて、迷いに迷って注文したのはコチラ↓

"Assiette terre mer"( 陸と海のプレート)、つまり海の幸(左側)と山の幸(右側)を一度に味わえる欲張りな一品です。

海の幸:ソーセージ1本、豚バラの厚切り
山の幸:白身魚、サーモン、ホタテ、海老2尾

これに付け合わせのサラダとソース2種、フライドポテトがついて18ユーロ。写真では伝わりにくいかもしれませんが、ものすごい量です。キカファルツは重いから別のにしたのに、こっちのほうがボリューミーかも?

パッと見大味な感じですが、豚バラはとろけるように柔らかく、魚の身はホクホクで、自家製フライドポテトもアツアツ。これも美味しいあれも美味しいと黙々食べ進め、さすがに完食は無理でしたが、思った以上にたくさん食べられちゃいました(o^^o)

このレストランはクレープリーも兼ねているので、別のテーブルに運ばれていくガレットも見かけましたが、そっちも美味しそうだった…

メインの料理でお腹いっぱいになると、デザートはもう入らないかもと諦めがちですが、こちらのお店ではシンプルな甘いクレープ一枚(2,3ユーロ〜)で締めくくることができます。選択肢がいっぱいあるうえにおトクで、まさに大満足。口コミ評価が高くなるわけだわー。

Brest周辺を案内する際は、海の絶景スポット「コルセン岬」とセットでこのレストランにも連れて来ようと思います。次回はお腹をペコペコに空かせて行かねばね。


Le môle
72 rue de Porspaul
29810 Lampaul-Plouarzel
02 98 84 00 34

2019年4月7日日曜日

海辺でお花見気分@フランスの端っこ

4月に入ったとはいえ、まだまだコートが手放せない不安定な天気@フランスの端っこですが、今日の夕方に雲の切れ間が…という天気予報を信じ、久々に家族3人でドライブに行ってきました。

目的地はバンちゃんが来てみたかったという
"La pointe de Corsen"(コルセン岬)。

Brestから北西に車で40分ほどのところにあります。我が家からもそれぐらいで着きました。天気予報通り、雲が綺麗に晴れて青い空に青い海!やったー。

ピンク色の可愛らしい花があちこちに咲いていました。

この時期によく見かけるのですが、なんていう名前なんだろう。匂いがするのかなと思い、背丈が低いユーゴに嗅がせてみましたが、無臭だそうです。

地面すれすれに屈んで撮った一枚、お気に入り♩

日本では今週末がお花見のピークだとかで、FBやテレビ番組で満開の桜をこれでもかと見せつけられましたが、この花のおかげでフランスの端っこでもちょっぴりお花見気分を味わえた…かな。

切り立った崖の海岸沿いには絶景ポイントがたくさん。

大西洋の海は澄み切ったターコイズブルー、とても綺麗です。潮の流れが激しくて水温がめちゃくちゃ冷たいのが玉に瑕だけど…自然の美しさと厳しさを感じます。

崖の下に小さいビーチを発見!階段で下に降りられるみたいなので、行ってきました。


ビーチまでの階段。かなり急勾配なので気をつけないと。


押し寄せてくる波から逃げ回り、興奮してクルクル踊るユーゴ。

この隠れ家的穴場ビーチ、遊泳禁止とは書いていなかったので、夏には海水浴客が来るのかしら…?風は強いし水は冷たいし、とても家族向きではないと思うけれど、ブルトン人はそんなのへっちゃらなんだろうな。大人も子供も、20℃以下の海にザブザブ入って泳げるのです、心臓強いわー。

海岸沿いをゆっくり1時間半ほど歩いて、良い運動になりました。

写真ではポカポカ陽気に思えますが、なんのなんの。この時の気温は13℃、夕暮れが近づくにつれてどんどん気温が下がり、フードをかぶらないと風の冷たさで耳が痛くなりそうでした。ユーゴも私も鼻水タラタラだったし…ポケットにティッシュを忍ばせておいてよかった(^^;;

Brest周辺のお気に入り絶景ポイントがまたひとつ増えました、嬉しいな。友人がはるばるフランスの端っこに来てくれたら、ここにも連れて来てあげようと思います。案内したい場所が増えてきて、一日では回りきれないかも?喜ばしい悩みです(o^^o)

2019年4月5日金曜日

【続】トルコ石のはなし

2019年春のParis歩き、着いて早々Sちゃんに手渡されたのが…

トルコ旅行のお土産にリクエストしていた、トルコ石のピアス!

ステキーステキー、綺麗なブルー。「シルバーベースのシンプルなやつ」という(図々しい)条件をピッタリ満たしていて、かつ一工夫あるデザイン、気に入りましたぞ !

(※過去記事はこちらより)

しかも本物のトルコ石とシルバーだそう、うわーそれは本当に嬉しい。長く大事に使わせてもらおう。白、ベージュ、黒、グレー、合う色がたくさんあるし、これから身につける機会がどんどん増えそうです(o^^o)

一緒に旅行したDちゃんと一緒に、イスタンブールのバザールであーでもないこーでもないと言いながら選んでくれたそう。エキゾチックな場所から遥々フランスの端っこまで来てくれたのね…ありがたや。

「お土産買ってきますねー」のような「プレゼント予告」は、本気かリップサービスかは正直わからないもの。なのであまり期待しないようにしますが、有言実行してくれるとやっぱり嬉しいし、相手への信頼度がアップしますね♩

私からのお土産「病みつきショコラ」と「柚子のギモーヴ」も気に入ってもらえて何より。前者はもう鉄板のBrest土産ですからねぇ、こんなに美味しいチョコレートは他のどこにもない、はず。

さて、もう少しピアスに近寄ってみます。笑


イスタンブールか…いつか行ってみたいなぁ。塩野七生さんの「コンスタンティノープルの陥落」という東ローマ帝国の滅亡を描いた歴史小説が好きなのです。コンスタンティノープル(今のイスタンブール)内外の地理的な特徴が詳細に書かれているので、訪れたこともないのにSちゃんに「ガラタ地区はどのへん?」とか偉そうに聞いたりして(^^;;

しかも最初、ガラタじゃなくて「グレタ」とか微妙に言い間違えてたし…ちょいちょいボロが出る私ですが、「コンスタンティノープルの陥落」はお勧めです。

2019年4月3日水曜日

駅弁「小江戸へどうぞ」@Paris

2019年春のParis歩き 、夕飯はSちゃんリクエストの「駅弁」!ウワサのお店はちょっと辺鄙なところにあるのですが、メトロを乗り継ぎRER C線に乗り換え、行ってきました。

その名も「小江戸へどうぞ」@Issy Val de Seine駅。

殺風景な駅の横にくっついているお店です。昼は行列ができるのだとか。

この日のお弁当は4種類あったので、写真右の可愛いフランス人の売り子さんが丁寧に説明してくれました。たぶん大学で日本語を専攻しているのかな、「日本語とフランス語どちらがいいですか?」と聞かれたのですが、Sちゃんの返事は「両方」。厳しい(^^;;

ちょっと恥ずかしそうに、一生懸命日本語メインで説明してくれました。食材の名前がときどきフランス語だったので、「両方」の条件を満たしていたことになるかな。笑

迷った末にベジタリアン弁当を除く3つを選び、SちゃんのParis滞在先Dちゃんの家に持ち帰って夕飯にいただきました♩

下から時計回りに:
・幕の内弁当(鶏とサーモンの照り焼き、ボールがんもどき)
・タラの天ぷら弁当
・きのこの黒酢あんかけハンバーグ弁当

3人で分け合いっこして食べました。どちらかといえば薄味、野菜たっぷりでヘルシーなお弁当です。美味しかったなぁ。お値段は12〜15ユーロ、テイクアウトフードとしては高い気がするけど、夕食を20ユーロ以下に抑えられたらParisでは十分安いほうですね。

角度を変えてもう一枚。笑

お弁当だけでなく、たい焼きなどの和スイーツもありました。食べてみたかったけど、「夢のパティスリー」で食後のデザートは調達済みだったので、また別の機会に。Sちゃんはラムネを買ってDちゃんに飲ませ、ビー玉の謎についてあれこれ考えさせていました。笑

ラムネの瓶に入っているビー玉、実は取り出すことができると判明!どうすればいいかご存知ですか?生まれて初めて瓶の外に出たビー玉を見てちょっと興奮した金曜の夜。今回は私もDちゃんの家に泊めてもらい、久々の「お泊まりParis」を満喫したのでした。

Dちゃんち広いから、今度はユーゴも連れて来たいな(o^^o)

小江戸へどうぞ  Gare d'Issy-Val-de-Seine
Rue Rouget de Lisle
92130 Issy-les-Moulineaux
月〜金 8:30-20:30