少し前の話ですが、ユーゴを義両親に預けている期間を利用して(?)、夫婦でサン・マロ(Saint-Malo)に一泊旅行してきました。
サン・マロは以前住んでいたレンヌ(Rennes)から北へ1時間ほどの海沿いにある街で、高い壁にぐるっと囲まれた旧市街「アントラ・ミュロ」(Intora-Muros=壁の内側、みたいな意味)が世界的にも知られているブルターニュ有数の観光地です。
レンヌ時代は日帰りで何度も訪れましたが、宿泊したことは一度もなかったのと、かれこれ10年は遠ざかっていたので、久しぶりに行ってみよう♩というノリでした。2日間の天気は晴れ予報、車窓から見える青空と太陽の光、楽しみ〜だったのですが、目的地に近づくにつれだんだん薄暗くなり…
霧です、霧。とりわけ海水が太陽の熱で蒸発することによって生じる濃い霧が押し寄せ、50メートル先も見えない状況に(涙)
晴れていれば20℃を超える予報だったので薄手のジャケットを着て行った私たち、大失敗。霧のせいで気温がグンと下がり、夕方以降は10℃前後という寒さでけっこうな風も吹きあれました。本当は夜のアントラ・ミュロも散策したかったのですが、あまりの寒さに夕食後はホテルにすぐ戻り、テレビ放映された昔のハリウッド映画を鑑賞するという始末。
翌日の天気予報は太陽マークが出ているから、明日こそ霧よ晴れて…!と祈り迎えた翌朝、霧再び(苦笑)
青空と太陽の光は見え隠れするものの、相変わらず遠くの景色は見えず。
それでも翌日の霧は朝霧だったので、朝に霧が出るとその日は晴れるとよく言うじゃないですか。幸いその通りになりました、ああホッとした…
霧が壁の内側にまで入り込み、雲の中にいるような「ラピュタ気分」を味わえました。ある意味幻想的で貴重な経験になったかも。バンちゃんも珍しい写真がいっぱい撮れたようなので、寒さを除けば結果的に満足の旅でした。
ちなみに「霧」はフランス語でle brouillard(ル・ブルイヤール)ですが、海水が沖合で蒸発して立ち上る霧はla brume de mer(ラ・ブリューム・ドゥ・メール)と言います。日本語でla brumeは「靄(もや)」だそうです、へぇ〜