要塞の中を見て回っている時、とても小さな小屋のようなチャペルのような、不思議な石造りの物体を見かけました。
先ほどの四角い穴からこちらの細長い出口に向かって下り坂のような造りになっています。いったいこれはなんぞや?
説明パネルを読んでみると、あらびっくり。この建物はなんと、
アツアツ鉄球製造オーブンだそうです。
鉄球を四角い口に次々と転がし入れ、出口までの坂を下る間に高温の炎で長時間熱すことで、灼熱の鉄球という兵器ができあがる仕組みです。
ひとつずつ出てきた鉄球はスロープを通って兵士のもとへ。
アツアツの鉄球を大砲に込めて外敵を追い払っていたのでしょうか。破壊力ありそう…とはいえ製造には膨大な時間と火力が必要だったので、実際にはほとんど使われなかったそうです(苦笑)
鎖帷子といい、こういうある意味斬新かつ奇妙なものを発明するあたり、中世ってやっぱり面白い時代だわ〜と思わずにいられません。タイムマシンがあったらぜひ、アツアツ鉄球の製造過程を柱の陰に隠れて(見つからないように)観察しに行きたいものです。
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