また、決して忘れることのできない残酷な時間が日本の歴史に刻まれてしまいました。
東日本大震災。この地震が発生したとき、フランスはまだ朝の7時前で、8時過ぎにのろのろ起き出してメールチェックなどをしていた私はボスからの電話で日本の非常事態を知りました。テレビをつけてニュース専門チャンネルへ行くと、水に囲まれて孤立状態の仙台空港やお台場の近くで立ち上る火災の煙、そして何もかも飲み込んで突き進む津波…呆然としました。
フランス語のレッスンを受けている生徒さんの多くが関東地方に住んでいらっしゃるため、この日のレッスン決行はとてもじゃないけれど無理。日本在住の生徒・講師のレッスンはすべてキャンセルし、翌日以降のレッスンも被害の状況に応じて決めなければいけないとのこと。ボスは家族やお友達が関東や東北にも大勢いらっしゃるようで、とても心配されていました。
幸いにも、という言い方は配慮に欠けるかもしれませんが、私の家族はほとんど九州地方に住んでいて今回の被害とは無縁でした。でも留学時代に知り合ったお友達の多くは関東在住なので、彼らの安否がとても気になります。さらにフランス語のレッスンを定期的に受けてくださっている生徒様の中に、岩手県在住の方がいらっしゃいます。その方の顔を思い浮かべると苦しくてなりません。どうか無事でいてくれますように…
フランスでも、ニュースはこの地震の話題で持ち切りです。夕食時には新しい現地の映像が次々に流され、崩れそうなビルから走って逃げ出す人、恐怖に泣き出す女性、小さい子供を抱えて不安そうにしているお母さんたち…この地震を体験した人々の映像を見るとたまらなくなって、食卓でオイオイと泣いてしまいました。なんでこんなことに。
地球の裏側に居て何もできない非力な自分だけれど、インターネットで観れるNHKの地震速報を頻繁にチェックして、母国の大惨事をせめてしっかりと把握していようと思います。あとはひたすらに祈っています。余震が長く続きませんように、行方不明になっている人たちが一刻も早く救出されますように、各国の支援が早急に届きますように、原子力発電所のトラブルが終息しますように…
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