今朝仕事をしていたらメッセンジャーの着信音が鳴りました。誰かと思って見たら、Rennesでホームステイをさせてもらっていたご夫婦の次男(で友人)。ふだん滅多に連絡を取らないので何だろうと思ったら、
「知らせたいことがある」と。
その後10秒ぐらい間が空いたので、悪い予感がして身構えました。そうして固唾を飲んで待った次のメッセージに衝撃を受けました。
彼のお父さんで、私のホストファザーYves(イヴ)が突然亡くなったと。細菌性の特殊で進行が急激な病気で、倒れてからわずか48時間で亡くなったそうです。前日まで元気いっぱいで、特に悪いところも無かったそう。あまりに突然のことで奥さんのYvanna(イヴァナ)も家族も大きなショックを受け、しばらく立ち直れなかったと…
そういう状況だったので連絡が遅れてごめんね、と言われたものの、実はYvesが亡くなったのは2016年の11月20日。もう1年以上も前のことでした。こんなに時間が経ってしまったのは、他ならぬ私のせいです。
Rennesを離れてからというもの、新生活と子育てと仕事の忙しさにかまけて彼らへの連絡を怠っていたのです。次男のHとはFacebookで繋がっているから私の近況は見れるはずだし、「便りがないの元気な証拠」だし、いつでも連絡できるからと思っていたらあっという間に何年も経ってしまいました。そのせいで、こんな大事な知らせを受け取るのに1年以上もかかってしまった…
ホストファミリー不孝です、私。
Yvesは本当に優しくて大らかで愛らしくて、大好きな人でした。何千ピースっていう難易度の高いパズルが好きで、仕事から帰るとよくリンゴを丸かじりしながらパズルを楽しんでいました。オレンジの食べ方が不思議で、上の歯を使ってリンゴの皮を丸く剥くようにオレンジの皮を剥がしていました。TVでスポーツ観戦をするのが好きで、よく一緒にサッカーの試合を見たなぁ…
YvesとYvannaはおしどり夫婦で、二人とも心が広く優しくて、私利私欲とは無縁の人たち。ホームステイさせてほしいと頼んだ時、私が提示した月額をあっさり断って「食費と光熱費だけでいい」と月にたったの150ユーロで1年間住まわせてくれました。Miworld(一人暮らしをしたちっこいアパート)の賃貸保証人にもなってくれたし、いつも本当の家族のように接してくれて、感謝の気持ちは言葉では表し尽くせません。
それなのに、何年も連絡を怠っていた不義理な私、情けないです。定期的にやり取りをしていれば、Yvesのお葬式にも行けたかもしれないのに。自責と後悔の念と、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
Hのメッセージを受けてお母さんのYvannaに電話をかけ、数年ぶりに色々と話しました。お互いの近況やユーゴのことなど。気候が良くなったらユーゴを連れてRennesに会いに行く、時々メールで近況報告とユーゴの写真を送ると約束しました。
人生はいつどこで何が起こるかわかりません。だからこそ大切な人とは離れて暮らしていても連絡を取り続けていなければいけない、と強く思いました。ニカーっと口を大きく開けて笑う、朗らかなYvesにもう会えないなんて…今だに信じられません。
Yves、今まで本当にありがとう。Bretagneが好きになったのはあなたとYvannaのおかげです。そのうちあなたが暮らした思い出のマンションに、あなたの面影が残る場所に、あなたの愛するYvannaの元へ大きくなったユーゴを連れて行きます。
Repose en paix...
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