2020年8月15日土曜日

岬から岬歩き@フランスの端っこ

 猛暑から解放されたフランスの端っこ、8月半ばでも25℃を越えない「通常の気温」に戻ったので、天気が良い日を選んで海の絶景を愛でに出かけました。

今回の目的地は、フランス最西端のラ岬(la Pointe du Raz)からほど近い穴場の岬たち。ラ岬は観光地化されすぎてパーキング有料(!)なので、海の大自然を満喫したいならもはや向かうべきスポットではありませぬ涙

私たちが向かったのはこちら!Théolen(テオレン)という名前の隠れ家的小さなビーチから出発するハイキングコースです。見てこの、エメラレルドグリーンに透き通った海!


切り立った崖沿いの細い道を上ったり下りたりしながら進みます。景色が美しすぎて、しょっちゅう立ち止まってしまうので、たくさん歩いても疲れを感じません。


最初の目的地、Brézellec(ブレゼレック)岬。水平線の先にBrestがうっすら見えます。iPhoneのカメラで撮ったこの写真には写っていませんが…


地面のいたるところに薄紫色の花が咲いていて、まるで絨毯のよう。これでもだいぶ枯れたそうで、3週間ほど前はさらに色鮮やかだったとか!


紫に混じって黄色い花もいます。海と空の青に映える…


突如姿を現した、一つ目のモザイク。近づいてみると目の周りはビー玉で縁取られています。フィニステール南部に合計何十個かあるみたいで、Loctudyの港でも見かけました。宝探しみたいで面白いですね、全部制覇したくなりそう。「一つ目探しツアーor大会」などイベントにしたら観光業にも一役買いそうです。


帰りは来た道をUターンして、テオレンのビーチを近くまで見に行きました。水が透き通っていてため息が出そうなほど綺麗。程よい波も打ち寄せていたので、海水浴嫌いの私もこのビーチならぜひ泳いでみたい…!と思いました。水はめっちゃ冷たそうだけど(苦笑)


今回の短い夏休みでは「海の大自然に浸る」ことが目的のひとつだったので、達成できて大満足です。天気は最高、気温も快適、穴場だから人も少ない、とても良い思い出ができました。

厳しくも美しい、雄大な海の自然を前に佇んでいると、ちっぽけな一人間としての日々細々とした悩みがいかにちっぽけなものか、つくづく思い知らされます。コロナ禍にあることも、月曜からまた仕事に戻る憂鬱も、こんな景色と清々しい海風に晒されている間はすっかり忘れ去られてしまいます。

どれもこれも大したことないんだよ、と。

(いや実際は大したこともあるんですけれども、)大自然を目の前にすると、物事をもっと長い目で広い視野で見ることが大事だと改めて気づくことができます。来れて良かった、良いエネルギーをもらいました。来週からまた頑張れそうです。

というわけで私の短い夏休みは間もなく終わりを告げ、明日北の我が家へ戻ります。出発まであと24時間、義両親の家でゴロゴロさせてもーらお…

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