今年の「Top Chef(フランスの人気料理コンクール番組)」、私が応援しているマリ出身のMory(モリー)がある日の放送中、塩と胡麻とスパイスを混ぜ合わせたものを作り、
ゴマジオ
お肌ツルツルで少年のように可愛らしい顔立ちのMory、創造力豊かな料理が魅力です♩
と呼んでいました。え、フランス料理界では「胡麻塩」の日本語名がそのまま使われてるの?しかもどういうわけか「ゴマシオ」ではなく「シ」に濁点をつけて「ゴマジオ」と発音している…正確には「ゴマズィオ」のほうが音としては近いけれど。さて、胡麻塩をアルファベットで書くとふつうは
Gomashio
だから、フランス人も「shi」は「シ」と発音するはずなのに、なぜ?Moryの料理を食べた審査員の二つ星シェフも「お、これはゴマジオだな?」と「シ」に濁点をつけて発音していました。ともあれ、美食界における胡麻塩の知名度の高さにびっくりです。味噌や山葵と違って胡麻や塩は手に入りやすく、しかも二つをただ混ぜ合わせただけだから、ザ・日本の食材というわけでもないのに…
そんな疑問と驚きをおぼえた数日後、近所のBIO(オーガニック)ショップに行ったところ、こんなものを発見!
Gomasio
なるほど、「ゴマジオ」と発音される謎が解けました。「s」の後ろに「h」が無いから!フランス語では多くの場合、単独の「s」が母音に挟まれていると「z」の音に変わるんです。「maison(=家)」を「メゾン」と発音するみたいに。胡麻塩の場合も、誰が輸入したかは知らないけれど、
Gomasio
と表記したもんだから、それを見たらフランス人はみな一様に「ゴマジオ」と発音しますよね。そういうことかぁ…
日本人にとって胡麻塩は白ごはんやおにぎりの友ですが、フランス人はゴマジオを何にかけて食べるんだろう?写真ではサラダのシーズニングにお勧めされていますね。ちなみにMoryはサーモンの照り焼きチョコレート風味の付け合わせに添えていました。
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