2020年3月30日月曜日

引きこもり中のストレス発散法①

サマータイムが始まり、日本との時差は7時間です。

今日はまず、朝から志村けんさんの訃報を知って一瞬呼吸が止まりました。重体だろうとは思っていたけれどまさか…(T_T)志村さんといえばドリフやバカ殿のイメージが強いですが、私にとって思い出深い番組は「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」だったなぁ(世代がもろバレますね)。たくさん笑わせてもらいました。

そもそも「志村」という名字は、長年志村けんさんだけのものだと思っていました。というのも生まれ故郷の九州では珍しい名字なのか、志村という名前の人に一度も出会ったことがないのです。そのため30歳を過ぎて志村けんさん以外の「志村さん」に知り合った時、この名字を名乗る人が他にもいるんだ〜と軽い衝撃を受けましたね(苦笑)どうやら関東の名字みたい?

老若男女みんなが知っている、そしてたぶん誰からも好かれていた日本を代表するお笑いスターが、新型コロナウィルスという得体の知れないものにあっけなく尊い命を奪われてしまいました。感染経路が不明とのことですが、コロナショックで売り上げが落ちた馴染みのバーやクラブに通ってあげていたとか…行動範囲が広いということはそれだけ感染のリスクも高いですよね。日本の元気な人たち、元気だからこそ今は外出を控えてほしいです。自分はもちろん、大切な人の命を守るためにも…フランスの西の端っこから、心よりご冥福をお祈りしております。


話は変わって。何週間も自由に外出できない日が続くと、気づかぬうちにストレスが溜まってくるもの(だと思います)。なので、家にいながらできることで少しずつストレスを発散させるのは大事ですよね。

私が日頃から行っている一番手っ取り早い方法は、ずばり「歌う」ことです。しかもなるべく高く大きな声を出させ、盛り上げてくれる曲を歌うと、気分がスッキリします。

最近の私とユーゴのお気に入りは「髭ダン」ことOfficial髭男dismの「I love」


ここ2年ぐらいで大ブレイクしていますよね〜。音楽好きの母方の叔母がおしえてくれて、去年ヒットした「Pretender」なども気に入って家の中でよく歌っています。ボーカルの藤原さんは声がハイトーンなので、女性でも歌いやすいのが嬉しいところ。

中でも「I love」はキーがとっても高く、女性でも原曲キーでフルコーラスを歌える人は少ないんじゃないかと思うぐらい難易度が高いです。ストレス発散ポイントはサビの

イレギュラー!

という高音の雄叫び(?)。MVを観ながら一緒に歌うと、頭の後ろらへんから鬱々としたものがスーッと抜けていく感覚があります。いや、そういう内容の歌ではないんですけどね(^^;;「君に出会ってから、それまで規則的だった毎日がイレギュラーになって色々なことに気づかされているよ」といった切ないラブソングです。

7歳のユーゴもメロディーはおろか歌詞までほぼ全部覚えてしまったので、次回の帰省時にはカラオケで一緒に歌えるかな?楽しみです。いつ帰れるかは今のところまったくわからないけれど…

明けない夜はない。
どんな時も心に歌を、音楽を。

2020年3月28日土曜日

引きこもり生活10日経過

フランス政府が発令した外出制限がスタートしてまる10日が経ちました。私はその間買い物で計3回外出しましたが、我が家の男二人はまさしく一歩も家の敷地外に出ていません(なぜ平気なんだ^^;;)

長期間外出できなくてもわりと平気でいられるのは、きっと庭があるからだと思います。天気が良い日はテラスに出て外の空気を吸い、お日様の光を浴びながらのラジオ体操。

我が家の庭は決して大きくはないけれどL字型なので、庭の端から端までぐるぐるジョギングすればけっこうな運動になります。平時でそんな運動なんぞしたことありませんが、今は散歩にすら出られないので、家の敷地内で体を動かすしかないのです。

平日は座りっぱなしの仕事をしていて体のあちこちが凝り固まっているのか、ラジオ体操やストレッチの後は体がポカポカして軽くなったように感じ、気持ちが良いです。今の生活は不自由だけど、ふだんは目を向けない色々なことに気づかされています。

新型コロナウィルスから自分と他の人を守るための強制引きこもり暮らし。政府の新たな発表で4月15日まで延長されるそうですが、庭という「小さな外」のおかげでなんとか持ちこたえられそうな気がしています。夏は芝刈りが大変なので、庭なんか無くてよかったと思った時期もありましたが、今はもうお庭様様。

大都市のアパート暮らしの人たちは、きっとずっと辛い思いをしているんだろうな…外に出たくなる気持ちはわかるけれど、大都市の方がより感染リスクが高いだけに、ここ1ヶ月をぐーっとこらえて皆でウィルスを封じ込めたいものですね。

医療崩壊がフランス全土に広がらないためにも、長い人生のうちのたった1ヶ月(で済むのか?)、我慢できないことはないはず。

Restons à la maison... 家にいよう…

2020年3月22日日曜日

フランスは外出制限?禁止?

新型コロナウィルスにまつわるフランスの現状を日本語で伝える時、外出「制限」と書いたり「禁止」と書いたりしていますが、厳密には「制限」のほうが的確なようです。

ただ、「制限」ぐらいじゃ自制できないフランス人が少なからずいるので、思い切って「禁止」にしたほうがいい気はします。現に外出者のコントロールや取締りはより一層厳しくなるようなので、そのうち本当に「外出禁止」になりそうですね。

さて、フランス語でこの「外出制限」を意味する名詞は

confinement(コンフィヌマン)


という男性名詞で、直訳は「閉じこもること」です。目下あちこちでこの言葉を見聞きします。「私、外出制限中なの(引きこもり中なの)」とフランス語で言う場合は、

Je suis en confinement.

となります。この前仕事中にフランス人講師とチャットでやりとりした後、締めの挨拶で…

Bon confinement !「良い引きこもりを!」

なんて言い合ったものです笑

ところが場所によっては外出制限ぐらいじゃ違反者が後を絶たないため、自治体の長がやむを得ず「夜間の外出禁止令」を出すと決定したそうで、そのフランス語は

couvre-feu(クーヴル・ フ)

という男性名詞です。ハイフン(フランス語では trait d'union)を挟んで左側の"couvre"は「覆う」という意味の動詞"couvrir"から来ており、右の"feu"は「火」を意味する男性名詞です。とすると"couvre-feu"は「火を覆う」ことですが、由来は中世に遡るようです。

煮炊きや暖をとるのに火を使っていた当時、夜中に火事が起こらないよう就寝前に鋳鉄の蓋のようなもので火を覆う習慣があり、それが現在の「夜間外出禁止=夜中に問題が起きないよう家に閉じ込めておくこと」を意味する言葉として普及したみたいです。一般には23時〜翌5時の間だそうで。いろいろ勉強になりますね…

最後に良い写真を見つけたのでシェア♩

パリかどこかのアパルトマンの住民がベランダに取り付けたもので、

On reste à la maison. Faites pareil.
(うちは家にこもっているよ。あなたたちもそうしてね)

と外出制限を呼びかけています。♥が愛らしいですね。狭いアパートでの引きこもり生活は窮屈で辛いだろうけど、近所の人たちとこうやって励まし合い、工夫しながら前向きに乗り切ってほしいものです。

Bon confinement !

2020年3月20日金曜日

引きこもり4日目で初の外出

外出制限4日目の今日は、金曜日。翌日の土曜日に買い出しとなると、さすがに人が多いのではと思い、今日の昼食後にひとっ走りスーパーに行ってきました。

ちゃんと「移動証明書」をプリントアウトしてサインして四つ折りにして、いつ警官に呼び止められて職務質問を受けてもいいように、コートのポケットに忍ばせましたよ。

ドキドキしながら車に乗り、スーパーへの道を走るも人はまったく歩いておらず(まあド田舎だからそう珍しいことではないけど)、すれ違った車も一台のみ。スーパーに近づくにつれてがらんどうの駐車場を期待したものの、いつもと変わらない7〜8割の埋まり具合でした。あれ、そんなもん?

入場制限もされていない入り口を抜け店内に入ると、やはり気になったのは食パンの棚。前回と同じでほぼ空っぽでした…朝ごはんやサンドイッチ用に需要が高いのかしら。トイレットペーパーやパスタはだいぶ復活していました。

ほかに品薄が気になったのは、生ソーセージ。しかも我が家がよく買う"Hénaff"(エナフ)のソーセージはすっかり消え去っていたのでがっかり(T_T)そして今日、空っぽの棚を見て一番呆然としたのは、

詰め替え用液体ハンドソープ

まさに全滅…新型コロナウィルスの予防に一番効果があるのは手洗いと言われているだけに、ハンドソープの買占めは著しいみたいです。幸い家にはまだ2つぐらい替えがあるので、あと2週間ぐらいは大丈夫だと思うけれど、手が十分に洗えなくなるかもしれないのはちょっと不安です。

店内はいつもと変わらないソフトな混雑ぶりでしたが、私もふくめ誰も口を開かず、黙ってサクサク買い物を進めていました。同じく私をふくめほぼ誰もマスクをつけていませんでしたが、何人かは使い捨てのゴム手袋をはめていました。

さてお会計と思ったら、レジには長〜い列ができていました。というのも「1m以上間隔を空けるように」という張り紙があったので、大きいカートも込みで前後1m空けようとすると、人と人との距離は2m近く開きます。用心するに越したことはないですが、結果レジに並ぶ列が長〜くなったのは言うまでもなし。ちなみにレジ係は今日も誰一人としてマスクをつけていませんでした(^^;; まあフランスでは処方箋がないとマスクを買えないので、当たり前っちゃあそうなんですけど。

ささっと一週間分の買い物を済ませ、帰宅。気を張っていたのか、家に着いたら妙にホッとしました。外出制限中なのに家の外に出てしまったから、短時間とはいえ証明書を携帯していたとはいえ、やっぱりちょっと罪悪感を覚えました。

ところがフランスにはこの外出制限を甘く見ている人たちがまだ大勢いるようで、証明書を持っていれば好きなだけ外出できると思っているみたい?外出制限の目的は「人の移動を最小限にとどめることでウィルスを抑え込む」ことなのに、天気が良いからといってやれ外の空気を吸うだ、ジョギングだ、公園だ、犬の散歩だ…意味がありません。

フランス国内の「全員」が自主的に外出を最小限に抑えない限り、ウィルスの拡散と感染者の増加は止まらず事態は悪くなる一方です。このままだと高確率で外出制限の期間が延長されることになりそう。「これ以上自由を奪うのか!」なんて不満の声が出そうですが、いやいや、長い人生のうちたった2週間の外出制限すらも遵守できないようじゃ当然の結果でしょう。自業自得というやつです。

医療崩壊寸前で感染者のケアにあたっている医療従事者たちの悲痛な声は「お願いします、私たちを助けたいと思うのであれば、家にいてください!」そうです、私たちにできることはただひとつ、

Rester à la maison !

テレビニュースの放送時には画面の右上に"♯RESTEZ A LA MAISON"という表示が始まりました。そんなことをわざわざ表示しないといけないなんて…情けない。


言われなくても、我が家は粛々と引きこもり生活を続けてまいります。一日も早く元の生活に戻るためには、一人一人が当事者意識を持って我慢しなければ…

2020年3月19日木曜日

引きこもり生活3日経過

フランス政府の決定による外出制限が始まって丸三日が経ちました。

今や外出の際は政府の公式ページからダウンロード→プリントアウトした「移動証明書」(Attestation de déplacement)に「その日の日付とサイン」を入れて携帯していないと罰金を払わなければなりません(T_T)

しかもその罰金、最初は38ユーロだったのがあっという間に135ユーロに引き上げられました。38ユーロ(5000円ぐらい)じゃフランス人には大したプレッシャーにならなかったんでしょうね…

移動証明書はこういうものです。↓↓

外出目的が指定された項目のどれかに当てはまる場合のみ外出できます。食料の買い物、医療機関(薬局)の訪問、テレワークができない仕事、外出できない家族のサポート、短時間の運動、犬の散歩など。

我が家は3月17日の正午に外出禁止がスタートしてから、今のところ誰も一度も家の外に出ていません。バンちゃんは1階のデスクで、私は2階の客間を即席オフィスにしてそれぞれテレワーク生活です。

ユーゴは毎朝担任の先生からメールで送られくる課題をパパの隣でこなしているようです。計算のプリントだったり、日記の作文だったり、詩の朗読や暗唱だったり。あとの時間は「万能の積み木KAPLA(カプラ)」で大作をこしらえています。

今日の作品は、橋の上を走る機関車!いぇーい。


幸い(?)我が家の3人は皆インドア派なので、3日間ぐらいは家に缶詰でもわりと平気です。ユーゴなんて育ち盛りの7歳男児なのに、外で遊びたーい!と騒ぐことなど全くなく(^^;; とはいえ体がなまって凝り固まりそうなので、ユーゴを連れて庭のテラスでラジオ体操なんぞしています。

食事のほうは過去の記事に買いたとおり、夕飯を多めに作って翌日のお昼に温め直すというのを実行中です。冷凍保存している肉類をうまく使えばあと1週間は大丈夫そう…ただし果物と野菜が減ってきたので、今週末に移動証明書を持って買い出しに行くべきか迷っています。

一方で、冷蔵庫が空っぽになるまで食いつなぎにチャレンジしてみたいというマゾな(?)欲も密かにあったりして笑 この試練をどう乗り切ってやろうかと楽しめている自分もいるので、今のところはまだ心身ともに大丈夫そうです。

とはいえ「健康体での」4日以上の引きこもりは未知の領域です。さて、我が家で最初に根を上げるのは誰でしょうかね〜

2020年3月16日月曜日

ついに外出制限@フランス

新型コロナウィルスの感染拡大を受けてフランスでは学校の無期限休校が決まり、3月15日の0時からはレストランやカフェが閉鎖され、薬局や食料品店以外の商店も強制的に閉店となりました。

ところが15日(日)は待ちに待った春の陽気で、パリの公園やセーヌ河畔はピクニックや散歩を楽しむ家族連れで賑わい…度重なる措置にもかかわらず、フランス国民にはどうも危機感と自覚が足りないようです(T_T)

休校初日となった本日3月16日も晴天。こんな良いお天気なのに外出を控えろって言われてもな〜と思いつつ仕事のパソコンに向かっていたら、フランス(の他の地域に)在住の同僚が、

近くのスーパーは入場制限が始まった。
入り口には長蛇の列。
駐車場は満杯で車が停められない。

と聞きつけ、仕事を中断し慌てて買い出しへ。なんでも今夜マクロン大統領が新たな声明を発表するそうで、イタリアやスペイン同様に「外出制限」が発令される可能性が高いとあり、自由に外出できなくなる前に買い溜めしておこうと大勢の人がスーパーに押し寄せているもよう。

大都市の混乱ぶりはテレビでも見かけていましたが、まさか西の端っこはそんな事態にはならないだろうと思いつつ、怖いもの見たさで仕事終わりに近所のルクレールへ行ってみました。駐車場はわりと空いているし、入り口の出入りも自由な様子。

なーんだと拍子抜けしつつ店内に足を踏み入れたら、目に飛び込んできたのは空っぽの棚!いつもは食パンがギッシリ並んでいるのに、見事にすっからかんです。


小麦粉もほぼ売り切れ(ブルターニュだけにクレープを焼くつもり?)…!


豚肉や鶏肉は皆無でした。わずかに売れ残っていたのは値段が高い牛肉や怪しい色をした臓物らしき部位のみ。


買占めの標的となっているパスタも、見事にすっからかん。


トイレットペーパーも安価なものからすべて売り切れていたので、仕方なくちょっと高いメーカー品を1パック買いました。

こうして空っぽの棚を実際に目の当たりにすると、さすがに多少不安な気持ちに襲われます。食品はなにも買う予定が無かったのに、いつも食べている米がかろうじて売れ残っていたので、思わず1箱カゴに入れてしまいました。これが買い溜めに走ってしまう心理というもの…?

ついでに牛乳も買い足そうと売り場に行ったのですが、こちらもかなり品薄でした。棚の奥の奥に1本だけ残っていたので手を伸ばし、消費期限を確認したところ…2月5日!

1か月以上も前に期限切れしている…どういうこと?なにかの手違いで置き去りにされてしまったのでしょうか。数時間前に同僚が「唯一売れ残っていたパンを買ったら、1ヶ月賞味期限が切れていた!」と嘆いていたけれど、まさか同じケースに遭遇するとは。

他にも(必要ないのに)ティッシュを2箱買ってみたりして、私もテレビの中で見かけた買い溜めに走るパニック状態のフランス人と同じじゃんと自分をたしなめつつ、そうしてしまった理由のひとつとしては、

そのうち入店制限になって外に並ぶのが面倒だから。

私と同意見の人はけっこういたのではないかと思います。ともあれよっぽど家に食べるものがないという場合を除いては、スーパーに足を踏み入れるのさえ避けたほうがいいのは確か。これを最後に1週間は家にあるもので食いつないでみせるぞ。

さて予想通り、マクロン大統領から2週間の外出制限が発令されました。通院、テレワークができない人の通勤、日用品の買い物以外は外出を控えるようにとのこと。家族や友人と集まるのもダメで、取り締まりや罰則もあるのだとか。

Nous sommes en guerre.
(これは戦争だ。)

とまで言い切ったマクロン氏。数時間前、同僚に「まるで戦時中みたいですね」と冗談めかして言ったら、本当にそのワードが国家元首の口から発せられるなんて。いよいよこの国に暮らす人たち全員が腹をくくって引きこもって、コロナの封じ込めにかからないといけないようです。

マッチ棒を緊密に横並べて火をつけると順々に燃え移りますが、1本でも隙間を空けることでその次は燃えない。コロナの感染ストップに喩えたそんな映像を見て、なるほど分かりやすいと思ったのでした。


2020年3月14日土曜日

引きこもり中の食事対策

新型コロナウィルスの急速な感染拡大を受け、3月16日(月)からフランス全国で無期限の学校閉鎖がスタートします。そのため、各家庭は「家での食事回数」が増え、ふだんより多くの食材を調達しないといけません。

我が家はバンちゃんも無期限テレワークが決定したので、仕事をしながら家族3人分の昼食と夕食を作る…毎日毎日…ああ気が遠くなりそう(T_T) 平日に家で一人のお昼どきは、テキトーなものをテキトーに食べていましたが、家族3人だとそういうわけにはいかず。栄養バランスも考えないといけません、そのへんは学校給食に頼っていたのに〜

というわけで、漠然と「今日はいつもより多めに買わなきゃ」という思いでスーパーに行きました。どういうものが品薄になっているか、興味本位でキョロキョロしながら店内を歩いていると、明らかに品薄だったのは菓子パンとスパゲッティでした。なるほど、子ども用のおやつにランチというわけね。

あとは、商品補充の店員さんがいつもより多く、仕事が沢山あるのか落ち着かない様子でせかせかと品物を並べていました。精肉コーナーのおじさんなんか、真空パックに入った肉を箱型の冷蔵庫に放り込んでましたよ。いくら急いでいるからって、真空パック入りだからって、売り物を投げちゃダメでしょうよ…

それら以外には特に変わった様子もなく、ふだんの買い物にプラスアルファで下記の食材を多めに買いました。

・卵(単に我が家はみんな卵好き)
・にんじん(サラダ、煮込み用)
・サラダ菜

帰宅後は買ってきた野菜を冷蔵 (&冷凍)保存用に洗って袋に詰めて、来たる一週間に備えます。こんな感じで。


ブロッコリーは塩茹でしてオリーブオイルと粗挽きこしょうで和えると美味しいです。あとはパスタに入れたりね。右下の葉っぱはホウレン草のベビーリーフ。キッシュに入れるとユーゴは喜んで食べてくれます。サラダ菜は洗って保存袋に入れておくと一週間は余裕でシャキシャキのまま保存できますよ♩

平日のお昼はなるべく食事の支度にかかる時間をセーブしたいので、前日の夕飯を多めに作ってその残りを翌日のお昼に温め直すという工夫をしないと。おまけに家族3人が好きなものといったら数が限られるので、食事がマンネリ化して偏らないためにも、このコロナショックによる引きこもり生活が長期間にわたらないことを祈ります。

これから数週間は世界規模で「辛抱の時期」ですね。一人一人の努力でウィルスの感染拡大を抑え込んで、一日も早く元の生活に戻れるよう、今はじっと我慢の時。

2020年3月12日木曜日

ついに全国休校@フランス

新型コロナウィルスの急速な感染拡大で、フランスもついに本日、マクロン大統領による発表がありました。

3月16日(月)より全国休校。
次回の声明が出るまで期限は未定。



日本では(なぜか)保育園は対象外でしたが、フランスは託児所から大学まで一気に閉鎖です。幼い子どもがいる共働きの親は預け先を失って大変だろうなぁ。

子ども→高齢者へのウィルス感染を防ぐための措置だと言うけれど、親世代は一斉休校で我が子を「じぃじばぁば」に頼るしかないというケースが増えると思うのです。そうしたら、子どもと60歳以上のシニア層はバッチリ濃厚接触になるわけで…どうなの?まあでも、不特定多数の子ども達がわらわらと濃厚接触し合う学校よりは安全といえるかもしれないですね。

さて無期限の休校、どうしましょ。私はもともと在宅ワーカーなので幸い仕事にはほとんど影響ありません。むしろこの騒動で、家に居ながら学習できるオンラインスクールの需要は高まってきているのか、仕事はかえって忙しくなりそうな予感。

SEのバンちゃんもテレワークが可能なので、来週から家で仕事することになるのかしら。だとしたら、私のレッスンがある日はユーゴを見張っててもらわないと。仕事にまつわる心配ごとはそれくらいで、あとはユーゴが家で退屈しすぎることが心配です。テレビ漬けの日々にならないようにしなければ。

私もバンちゃんも在宅ワークが可能な職種ですが、販売業や製造業など「現場に行かなければできない仕事」に就いている人は大変だろうな。もちろん医療従事者の方たちも。中国やイタリアのような医療崩壊が起こらないよう、国民一人一人が無症状で無意識にウィルスを広めないよう、これから数週間は国を挙げての「辛抱」が必要みたいです。

この週末で食料品の買占めとかあるのかと思うと、ちょっと心配です。でもなるべく焦らずいつも通りの生活を心がけたいものです。万が一食糧難にでもなったら、戸棚の奥に眠っている缶詰を消費する良い機会だと思って、前向きに…なれるかなぁ。

2020年3月9日月曜日

コロナウィルスの影響@フランスの端っこ

世界中で感染者が増加している新型コロナウィルス。フランスも然りで、ブルターニュ地方でも南部でクラスターが発生したとか、Brestでも感染者が出たとか。

閉ざされた狭い空間での接触や飛沫によって感染するケースが多いと認識しているので、人口密度が低く風通しがバツグンに良い(=風が強い)ブルターニュの端っこは、今のところはそんなに心配することもないのかなと思っています。休校にもなっていないし。

それでも町の中の様子はちょっと気になったので、薬局とスーパーへの買い物がてら「不足している」と話題になっている商品を見てみました。まず薬局に入ろうとすると自動ドアに貼り紙がしてあり、

Nous n'avons plus de masque ni de gel hydro-alcoolique.
(マスクも消毒ジェルもありません。)

※画像はイメージです。

そうなんだ…でも薬局の人も、訪れる人も、町やスーパーで見かける人も、誰一人としてマスクつけていないけど(^^;;あ、私もふくめ。まあ予防用につけるのではなく、体調を崩して咳が出たら「周りにうつさない用」に確保したのでしょうか。

薬局を出た後はスーパーに行き、フランスで買占めが噂されているパスタ売り場を覗いてみましたが、ちゃんと並んでいました。どうやらこの現象はパリとその周辺だけで起こっているらしいです(苦笑)でも消毒ジェルはスーパーにもありませんでしたね …

その後、野菜売り場にいた時のこと。知り合い同士と思われるマダム二人が出くわしたのですが、いつもなら"Bonjour !"と同じタイミングで「ビズ」(bise=頬をくっつける挨拶)をするところ、

Pas de bise hein, en ce moment.
(ビズはしないでおきましょうね、こんな時期だし。)

と言い合っていました。おお、予防に気をつけているのね。フランスではビズや握手という「直に触れあう挨拶」で感染症が一気に広がるので、今の時期はお互いに自覚症状がなくてもフランス流挨拶は控えた方が良さそうです。私も気をつけよう。

最後に、ヨーロッパではアジア人に「コロナ」と罵声を浴びせたりする差別が(残念ながら)起こっており、私にも家族や友人から心配の声をいただきました。でも幸い、町で唯一(?)のアジア人と思われる私は、たぶん町の人たちから「住民」と認識されているので、何か言われることも怪しい目で見られることも今のところはありません。パリや他の大きな町に行って「アジア人観光客」とみなされたら、差別を受けるリスクもあるのかもしれないけどね。

ちなみに、目下ニュースなどでよく耳にする「クラスター」を表すフランス語は

foyer(フォワイエ)

という、ふだんは「家庭、世帯」などを意味する男性名詞です。コロナウィルスのfoyerに巻き込まれないよう、家というfoyerでじっとしておいたほうが良さそうですね…

2020年3月5日木曜日

小2の演劇と息子の配役

3月末、息子ユーゴの2年生(フランスではCE1)のクラスが演劇の発表会をするらしく、目下一日一回は台本読みの稽古を行っています。

作品名は"Les pirates"(レ・ピラットゥ=海賊)です。こちらの子供たちって海賊モノ好きよねぇ。バイキングの影響かな。

ユーゴの配役は「9. Bartholomé」(バルトロメ)、なにそれ?台本をめくってみると、なんと海賊たちのボス!そ、そんな大役にユーゴが選ばれるなんて…なにかの間違いでは…

というのも、幼稚園時代はかなりの引っ込み思案(かつ不思議ちゃん)だった我が子。年長クラスでも演劇の発表会があったのですが、その時は一人で話す台詞すらない チョイ役のワンちゃんでした。

それがたった2年で、海賊のボス役に昇格?黄色の部分がバルトロメの台詞ですが、長いものもけっこうあってびっくり(+_+)


おそらくですが、ユーゴが今回わりと大きな役に抜擢されたのは、記憶力がけっこう良いからではないかと思われます。時々宿題でポエムの暗唱があるのですが、わりとすぐに覚えてしまうので、学校でも家と同じ調子で暗唱できていたら先生の目に止まるかも?

そして性格面でも、年中からほぼ同じメンバーで持ち上がりのクラスなので、今や同級生とすっかり打ち解け、引っ込み思案なキャラではなくなったもよう。のんびりマイペースなところは健在ですけどね。とはいえ海賊のボスを演じるには性格や話し方にパンチが効足りない気はする…

さて台本読みですが、長台詞はスラスラ言えるのに、"Qu'est-ce que c'est ?"(それはなんだ?) "Où est-il maintenant ?"(奴は今どこにいる?)みたいな単発の短い台詞のほうがむしろ出てこないようで、不思議だなーと思いつつ、若い脳の記憶力には感心しきりです。

当日はどんなセットで、どんな衣装をまとって演技するのかしら。こんな帽子をかぶったりして?へへーん。

2年前の写真なのであどけない笑 本番はどんなボスっぷりを演じてくれるのか、不安もありつつ楽しみです♩

今年の10月で8歳になるユーゴ、子どもの成長はあっという間ですね…

2020年3月2日月曜日

ついに!Lindt(リンツ)のチョコクリーム

Nutella(ヌテラ)を超えるチョコクリームを探して、様々な新商品を試しております。

※パンに塗る「スプレッドクリーム」はフランス語では、"pâte à tartiner"(パッタ・タルティネ=薄く塗るペースト)と言います。

ここ数年のヒットはカリカリクレープ入りのこちらでしたが、先日ついに、Lindt(リンツ)のチョコクリームを発見したのでさっそく購入♩

ゴールドの蓋、おなじみのロゴ、リッチな感じです。

ヘーゼルナッツ(noisettesノワゼット)25%配合ですって。

スプーンで掬ってみると、ねっとり艶やかなテクスチャー。


パンにたっぷり塗って…
※ふだんより多めに塗りたくってます。


食べてみた感想は…美味しい!

さすがチョコレートのメーカー、ヌテラよりもカカオの風味が濃いです。甘さも控えめ。そして何より大事なのは、近年問題視されているパーム油脂を使っていないこと(そこは事前にチェックしてから購入しました)!

「なんでうちにはヌテラがないんだー、ヌテラ食べたいー」とうるさいユーゴも、リンツクリームの登場ですっかり大人しくなりましたよ笑

味も品質もヌテラを超えたと見られるこちらですが、お値段だけは全くかわいくない(T_T) この瓶で4ユーロ近くしたので、同じ量ならヌテラの2倍以上かも。

でも毎日食べるわけではないし、たまに少量を食べるなら「量より質」ということで、これからしばらくはリンツクリームをリピート予定です♩