2020年5月29日金曜日

チャリティー布マスク PAUL & JOE

ある日のこと、「私たちのマスクがオンライン(ショップ)に!」というメールが届きました。



フランス製の布マスク、一枚購入するともう一枚が医療従事者のアソシエーションに寄付されるのだそう。

以前Saint James がボーダー柄の布マスクを作って医療機関に寄付しているという記事を見て、一般人にも販売してくれないかなぁと思っていました。なんせおしゃれだし、収益を医療機関に寄付してくれるなら、個人の楽しみであるショッピングを通して、チャリティー活動に少しでも貢献できて良いかな、と。

そんなことを思っていた矢先、なんと PAUL & JOE から上記のメールがどーんと届いたので、びっくりしました!いったいどんなデザインなんだろうと興味津々で画面を下にスクロールしたら…

緑のクマさん、うーん個性的(笑)

これをつけて外に出る勇気は到底ないですが、幸いにも(?)いろいろ素敵な柄があったので、悩んだ末2枚ポチしました。マスクにしては全く可愛くない値段ですが、チャリティーのため…洗えるし…

それに、PAUL & JOEがマスクを販売するなんて最初で最後だと思うので(そう願いたい!)、ある意味良い記念になるのではという気持ちもあって思い切りました。ドキドキしながら待つこと数日、

シンプルで素敵なショップバッグと一緒に送られてきました♩


明るい水色のギンガムチェックと無地の淡いピンク、どちらも小花の刺繍が施してあります。裏側に大きめのタグが縫い付けてあるのですが、チクチクしないかな…汚すのが嫌でまだ試着していません(おいおい)。2枚買ったものの、使うのは1枚だけにしてもう1枚は記念に保管しておこうかな(おいおいおい)。

というわけで、2ヶ月ぶりのネットショッピングで購入したものは、使うのがもったいないチャリティー布マスクでした笑

2020年5月26日火曜日

青いパン屋のチョコフラン

このBlogにたびたび登場している、近所の「青いパン屋」こと"La Maison du Boulanger"(ラ・メゾン・デュ・ブーランジェ=パン職人の家)ですが、最近バンちゃんがどハマりしているスイーツがあります。それがこちら、

Flan pâtissier au chocolat !
フラン・パティシエ・オ・ショコラと読みまして、「チョコレート味のフラン」という意味です。え、フランってなに?

フラン(flan)とは、ざっくり「プリンタルト」とでもいいましょうか。タルト生地にプリンの卵液に近いものを流し込んでオーブンで焼いたシンプルなお菓子です。定番のフランはクリーム色ですが、写真のこちらはアレンジ版のチョコレート味というわけ。

私個人は、正直なところフランは「食感」が苦手です。味はカスタードプリンとほぼ同じですが、食感がプリンのようにツルっと滑らかではなく、焼いてあるからなのかモッタリむっちり重めなのです(- -;;

ところが「青いパン屋」のチョコフラン、「フランスTOP10圏内のパン屋」と噂されるだけあって、味も食感もそんじょそこらのフランとは比べ物になりません!チョコレートを贅沢に使っているのか、芳醇で香ばしいカカオの風味が口いっぱいに広がり、舌触りはねっとり濃厚。なんともリッチな味わいに仕上がっております♩

そして極めつけはタルト生地。サブレではなくバターたっぷりのパイ生地を使用しているので、フランの容れ物という脇役ではなく、むしろフランとのダブル主演といっても過言ではないほど存在感バツグンなのです!香ばしく焼けたパイ生地と濃厚なチョコフランのマリアージュ、うーんたまらん…

ちなみにバンちゃんはこのチョコフランが好きすぎて、自分の誕生日ケーキにしたいと熱望し、4人分のホールで注文しようとお店に電話しました(笑)が、ホールは8人用サイズしかできないと言われ、家族3人でその量はとてもじゃないけど食べきれないので、泣く泣く諦めたという過去があります(^^;;

それほどフラン好きもそうでない人も虜にしてしまう、青いパン屋のチョコフラン、一見ならぬ一食の価値アリです。毎日店頭に並ぶわけではないという点でもレア感があり、見かけたら買わずにはいられない魔性のスイーツです笑

2020年5月23日土曜日

アフターコロナの人間関係

籠城生活を始めてから2ヶ月以上が経ちましたが、こちらの友人たちとはいっさいリアルで会っていません。

Brestから北へ30kmのところに住んでいるので距離的な問題が一番大きいですが、やはり今はまだ家族以外の人に会いに行くのは躊躇してしまいます。不要不急の再会は極力控えたほうがいいのかな、と。

有効な治療薬やワクチンができるまでは、以前のように何も気にせず人に会うことや人の集まる場所に行くことは難しいだろうから、アフターコロナの人間関係は少なからず変容を迫られそうです。対面で一緒の時間を過ごす機会が減る代わりに、別の方法で仲を深める必要が出てくるでしょう。

そこで真っ先に思い浮かぶのは「オンライン」でのコミュニケーションですが、これからは初対面から親友レベルの友情に発展するまでオンラインというケースが増えてくるかもしれませんね。リアルで会うのは年にほんの1〜2回だけで、あとの交流はオンラインが中心みたいな。

そんな関係は浅い、偽りだ!と思う人は多いでしょうけど、いやいやそんなことはないのですよ。なんせオンラインワーカー歴10年ですから、これまで仕事を通じてたくさんの人とオンラインで知り合いました。同僚のスタッフ、講師、外部のコンサルタントさん等、出身地も現住所も年齢もバックグラウンドも多種多様です。

特に仕事で絡む機会が多いと、 良い意味でも悪い意味でもお互いを深く知ることになるので、仕事の相性が良い人とはプライベートでも仲良くなりやすいです。仕事への責任感、作業のスピードやクオリティ、相手への気遣いや思いやりなど、細かいレベルで自分と価値観が似ている人とは仕事がしやすく、おのずと親近感が湧くものです。

それに、リモートとはいえ毎日チャットやコールでコミュニケーションを取り合っているので、いざリアルで会っても違和感や気まずさはゼロに近いです笑 いつも通りのテンションで話しながら、おいしいものを一緒に食べて飲んで、という対面ながらの楽しい時間を共有できます。ふだん会えないのが普通なので、またしばらくの間離れても寂しくないし、リアルで会えればラッキーで嬉しい、という良いことだらけです♩

コロナ禍のこともあって、今後はさらにこういう「メインはオンラインでたまにオフライン」な人間関係が増えていくんじゃないかなという気がしています。本当に会いたい人にだけ、リアルで会えばいいじゃなーい。

学校や職場の人間関係なんてまさにそう。必要な時だけオンラインで集まって知識や情報を共有して、あとは基本コールオフで顔を合わせない。「この人とは気が合いそうだな」と思ったら、個人的に連絡を取って仲良くなればいい。そうしたら、人間の集団から生じる特有のいがみ合いや嫉妬や、それこそ仲間はずれやいじめは減りそうな気がしません?そんな簡単なものでもないんだろうけど。

さ、次にこの景色を見せてあげられる人は誰なんだろう…
フランスの端っこでお待ちしてまーす(o^^o)

2020年5月21日木曜日

籠城が一番気楽じゃ

手ぶらで外へ出てもいいことにはなったのですが、どこへ行ってもあれこれ気をつけなければならず、ピリピリして気疲れします。

やれマスクだ、消毒ジェルだ、ソーシャルディスタンスだ、家から100km以内だ、なんだかんだ。やっと市民に開放された海も、泳ぐのと浜辺をお散歩するのはいいけど、ビーチで日光浴はダメとかなんとか。

そのうちカフェやレストランが再開しても、こんな具合に気をつけなきゃいけないことがいろいろありすぎて、おしゃべりや食事を楽しむことに集中できないんだろうな…行く意味あるのかなと正直思ってしまいます、もちろん飲食業界の復活は大事だけれど。

さっきバンちゃんがIKEAに注文していたものを受け取りに行って戻ってきましたが、帰り着くなりほっと一息ついていました。家の中にいる時が一番リラックスできて、コロナ禍にいることを忘れられる、と。わかる〜

「籠城生活=外出の自由を奪われてストレスが溜まるもの」と思われがちですが、今や外に出ている時こそ気が張って疲れてしまいます。籠城が一番気楽じゃ、と思う今日この頃です。

いつも同じ場所でブログ書いてます笑

インドア志向に拍車がかかりすぎて危険…?いやいや、こんな時だからこそ、各自一番リラックスできる環境に身を置くことが大事です。何がなんでも外がいい、という人もいるだろうし。

それでも、この2ヶ月間、完全に毎日自炊の食生活には飽きてきたなぁ…タイプーケットの海老のパッタイが恋しいです(T_T)

2020年5月17日日曜日

2ヶ月ぶりの海!

外出制限が解除されてはじめての週末は、全国的に良いお天気に恵まれました♩我が家が一番に向かった場所は、街でもお店でもなく、

海!La mer!


足元のいたるところにピンク色の花が咲いていました。

花びらはカサカサしているのですが、なんて名前だろう?

空と海の青、草の緑、花のピンク、自然の色って素晴らしいわ…

このお花、例年よりも数が多い気がする?そして、あちこちからコオロギのような虫の鳴き声がリーリーと聞こえました。バンちゃんいわく、こんなに虫の音が強く聞こえるのは珍しいのだそう。

人間がすっかり消えてしまった2ヶ月間のあいだ、ここぞとばかりに自然の動植物が勢いを増したのでしょうか。空を舞うカモメの鳴き声もふだんよりハッキリ聞こえた気がする…のは私たちが自然から遠ざかっていたせいもあるのかも?

ともあれ雄大な海の景色、太陽の光と心地よい潮風、打ち寄せる波の音、動物たちの鳴き声、自然のエネルギーをたっぷり浴びて元気をもらいましたp(^^)q

2ヶ月ぶりに家の敷地外に出たユーゴも嬉しそうでした♩


こうして好きな時に海辺をお散歩できる日がずっと続けばいいけど…

2020年5月16日土曜日

たくましい我が家の蘭サマ

我が家には贈りものでいただいた蘭が4株ありまして、キッチンのカウンターの隅に置かれています。横の窓から差し込む太陽の光を求めて、

皆さん同じ方角を向いて横へ伸びております(^^;;


角度を変えてみるとさらによくかります、皆さん水平です。


日に日に膨らむ蕾さん、そのうち胡蝶蘭の白い花が咲きます。すでにベージュピンク色の花が咲いている小ぶりの蘭、なんていう名前なんだろう。


今や完全に横向きになっている胡蝶蘭サマ、3年前に届けられた時はぴーんと縦に真っ直ぐでした(苦笑)

白い胡蝶蘭はフランス語学校のM社長からただきました。毎年誕生日にブーケや鉢植えの蘭を贈ってくださるのですが、私は植物を育てるのは大の苦手で、これまでに2〜3株は枯らしました(T_T) ところがこの、2017年に来たお三方ともうお一方は皆さん生命力が強く、毎年花をつけてくれます。

土も替えず肥料も与えず、2週間に1回コップ1杯程度の水を与えて放置しているだけなのに…なんという逞しさ。太陽の光が相当なエネルギーをもたらしてくれるんでしょうかね、満開になるのが楽しみです。

コロナ禍で人の流れや社会経済がストップしても、何事もなく咲き乱れる季節の花やぐんぐん成長する植物を見ていると、なんだか元気をもらえます。

2020年5月13日水曜日

これからは自主籠城かな…

外出制限が解除となった5月11日、20時の全国ニュースではさっそく各地の映像が流れましたが…

パリのサンマルタン運河ではマスクなしの若者たちがビールやワイン片手に(密集気味で)飲み会に興じ、どこかのビーチではまだ立ち入り禁止にもかかわらずサーファーたちが無理やり海に入って警察のお世話になるなど、

フランス人の暴走っぷり

に唖然としたのでした(-。-; こういう人は少数だと思いたいですが、それでも案の定な光景にやれやれ。自由を尊ぶフランス人の動きを止めるにはやっぱり、高額な罰金つきの外出制限しかなかったのね…と納得しました。

子どもを持つ親の世代にも少ないながら無自覚な人がいるかもしれないこともあって、5月の学校再開からユーゴを登校させるのは正直不安だったのです。家で預かることに決めて正解だったな、と密かに思います。

これから新規感染者数が大きく増加するのかしないのか、しばらくフランス国内の動向から目が離せません。外出できるようになったとはいえむやみに出かけることはせず、粛々と「自主籠城」を続けてまいります。

さて12日の夕方、バンちゃんが久々に海を見に行きたいと言い出し、ユーゴをドライブに誘いました。喜んで乗ってくるかと思いきや、あっさり断られたそう(笑)パパの不在中にパパのパソコンでゲームをしたいのだとか。

8週間の籠城生活でユーゴのインドア度がさらに増してしまったのか…?土日は天気が良ければ外へ引っ張り出そうと思います、私も海が見たい!

2020年5月10日日曜日

籠城生活ラストの夜と前祝い

5月10日、籠城生活最後の日でございます。翌11日から外出制限が解除となり、一部の学校と社会経済活動が再開します。その後感染の第二波が来てしまったら再び籠城となるかもしれませんが、様子を見るしかないですね。

我が家は引き続きテレワークをしながらユーゴを家で預かることに決めたので、11日を境に大きく変わることはほとんどないのですが、それでも「外出証明書」を携行せずに済むのは大いにありがたいです。毎回のプリントアウトと記入が正直かなり面倒だったのよね…だからこそ不要不急の外出が減ったわけだけどね。

先日の記事にも書きましたが、ここしばらくフランスでよく耳にしていた「5月11日(le 11 mai)」はバンちゃんの誕生日。今年の当日は月曜日でバタバタしそうなので、前日10日の夜にささやかな前祝いをしました。

メインはバンちゃんの好物(のひとつ)、サーモンの親子丼♩

下からご飯、アボカド、サーモンとキュウリのタルタル、ポーチドエッグ、いくら(この日はマスの卵)。オリーヴオイルベースのドレッシングをかけていただきます。いつもはバジルをいれますが、今回は柚子ごしょう風味にしてみました。

ポーチドエッグに割れ目を入れると、ツーと流れ出てくる黄身。この光景がたまりません笑


具材をそれぞれ用意して積み上げて、最後にドレッシングをかけるだけなので、とっても簡単でとーってもおいしいです(o^^o) 見た目をもう少し改良したいのですが、セルクル型でも使わないと無理なのかなぁ…

デザートはいつもの、苺の焼きタルト。

このブログでもう何回紹介してるんでしょうね、他に作れるお菓子は無いのかってね(苦笑)いやこれも、バンちゃんの大好物で不動の一位なのですよ。それぐらい美味しいということで、大目に見てください (^^;; 余ったタルト生地はチョコチップを混ぜてクッキーにしました、これがまたシンプルでおいしい。

タルトは食後のデザートに、バニラアイスと一緒にいただきました♩苺とろとろ、タルトサクサクでたまりまへん。

レシピはこちらより。私は片栗粉をタルト生地の底に敷きこんでいます。そうすることで片栗粉が苺の水分できれいに溶け、しっかりとろみがつきます。

一日早い誕生日祝いとなりましたが、バンちゃんの好物ばかりをこさえたのでいたく喜んでくれました。ユーゴはフランス語とブルトン語で「ハッピーバースデー♩」を歌ってあげました。めでたしめでたし。

2020年5月8日金曜日

籠城生活「お口の友」②

籠城生活中の週末は、天気が良ければ庭でボール遊びをします。

パッと見はサッカーボールですが、軽いゴムボールです。

3人でキャッチボールをしたり、夫婦でバレーボールをしたり(下手だけど)。投げるだけでは単調になってすぐ飽きるので、「20回落とさずにパス」とか「できるだけ高く ・速く投げる」とか色々ルールを変えて遊んでいます。

子供の頃によくやったドッジボールを思い出しますねぇ。楽しいし、良い運動になります。ユーゴは最初飛んでくるボールを直視できずうまくキャッチできませんでしたが、今ではだいぶ上達して少し速めの球も受け止められるようになりました。

良い汗をかいた後は、冷たいビールがうまい♩

※真ん中の赤い液体はユーゴ用ベリーシロップの水割りです。

前回の記事で、籠城生活が始まって以来チョコレートの消費が一番増えたと言いましたが、二番目はビールです。キンと冷えてシュワシュワ爽快なビールは、チョコレートとはまた違った意味でストレスや疲れを晴らしてくれるのか、金曜の夜や週末に無性に飲みたくなります(o^^o)

写真にうつっている「デスペ」ことDESPERADOS(デスペラドス)、左の LIME(ライム)は一年ほど前にブログで紹介しましたが、右の GINGER(ジンジャー)は目下バンちゃんのお気に入り。ジンジャーエールのビール版といった感じで、後味に控えめながらも生姜の香りがしてすっきり飲みやすいです。

2020年5月5日火曜日

籠城生活「お口の友」①

籠城生活を始めて以来、劇的に食べる量が増えたものがあります。それは…

チョコレート!ショコラ(le chocolat)!


どこかで耳にしたのですが、チョコレートにはストレスを抑え癒しの効果があるそうなのです。なにかと心配事が多い今日この頃、体が無意識のうちに「甘い癒し」を求めているのでしょうかね…

さらにチョコレートに含まれているブドウ糖には、集中力を高める効果もあるのだとか。平日の昼休憩終わりに無性に食べたくなるのはそれが理由なのかも、午後の仕事も集中力を切らさず乗り切れるように?

効果はともあれ、とにかく昔から大好きなダークチョコレート(le chocolat noir)ですが、籠城中であまり動かないのに糖分が高いものばかり食べてはいけないと思って、カカオ70%に手を出しています。

最初は「にが!!」と顔をしかめたものですが、今ではすっかり慣れてしまい、リンツのエクセレントシリーズ(カカオ47%ぐらい)はもはや甘すぎると感じるほど。

市販のチョコレートはもっぱらリンツ派ですが、外出制限中はスーパーの仕入れが滞りがちなのか売り切れていることも多いので、象さんマークが目印のコートドール(Côte d'or = 金の海岸)も食べてみました。

同じ70%でも、リンツのほうがマイルドだけどカカオの香りは控えめで、コートドールは燻ったような香ばしさと若干の酸味を感じます。その時によってどちらをより美味しく感じるか変化するので…両方買ってます笑

あと、以前はナッツなど「食感プラス」なチョコレートを好んでいましたが、最近はすーっと溶ける感じが心地良いのか、口どけ滑らかなタイプが好きですね。

というわけで籠城生活「お口の友」、一位はショコラ(o^^o)

2020年5月3日日曜日

悩ましい5月11日

5月に入ったので、いよいよ「あの時」が近づいているなという実感が湧いてきました。それは、5月11日からの段階的な外出制限解除と学校の再開。

学校再開のスタートを切るのは幼稚園と小学校。年齢の低い子供たちは学校が閉鎖されている限り親が自宅で世話をしなければならず、そのためにテレワークに切り替えたり仕事を休むことを余儀なくされ、親への負担が限界に近づいています。休職中の給与補償も6月1日が最終期限なのだとか。

また、休校中はオンライン授業などの導入も行われていましたが、インターネット環境が整っていない家庭もあることから、学力の開きが出てしまうことも懸念されます。さらに、長引く外出制限で家庭内暴力や児童への虐待も増えているそうなので、学校再開で子供と親両方の心理的な負担が軽減されると思われます。

上記の事情は十分に理解できるし、子供たちだって一日も早く友達と再会して一緒に遊びたいに決まっている。ただ、安全面やウイルスの感染対策については、どうしても不安が拭い去れません。

だって幼稚園生や小学生は、ソーシャルディスタンスを意識的に取ることがもっとも難しいから。子供なんだからそれは当たり前のことで、子供は何も悪くない。そんな彼らを引き受ける学校が再開後に挙げている対策は、

・クラスの受け入れ人数は最大15人
・児童の間隔を1m以上空ける
・一日に7回は手を洗わせる
・教員はマスク着用、児童も可能であれば
・廊下を一方通行にして児童がすれ違わないようにする

などなど。まず最大15人って…ユーゴのクラスは26人いるので、2つのグループに分けて週に2日ずつ通わせるという案が出ています。でも残りの2日は自宅待機なら、結局親はフルタイムの仕事に戻れないんじゃないの?教員は同じ授業を2回ずつしなくてはいけなくなるから、授業の進度はかえって遅くなるんじゃないの?

第一、いくら学校が感染対策をしっかり講じたとしても、担任一人が15人の行動に一日中気を配れるとは到底思えません。子供には本当にいろいろなタイプがいて(大人もそうだけど)、大人しい子もいれば騒がしい子、話すときにわざわざ顔を近づけて来る子、首に抱きついたり噛み付いたりする子、理由もなく飛び蹴りしてくる子だっています。「他者との程よい距離感を取る」のがまだ難しいそんな子供たちに、急に大人が「友達とは1m距離を空けなさい、触っちゃダメ」と言ったところで、実際にできる子はたぶん一人もいないと思います。

そんな不安の中、さらに私たち親にとって心配なのは、子供が学校にいる8時間ほどの間、我が子がちゃんと規則を守れているか、また誰と濃厚接触したのか把握できないということ。子供にいろんなタイプがいるように、その家族や家庭環境も千差万別。我が家のように両親テレワークで一家全員インドア派という、ガチで外出制限に従っている家庭は正直なところ少数だと思います。現に近所では、分譲地内の道路を子供たちが自転車で走り回っているし、定年退職後一人暮らしをしているはずの男性が庭で孫を遊ばせているし(祖父母と孫の交流は禁止)…ブルターニュは感染者数が少ない「グリーンゾーン」とはいえ、あの厄介なウイルスはどこから乗り込んでくるかわからないのに、学校という三密空間、しかも様々な性格と家庭環境の子供たちがごっちゃ混ぜの空間に我が子を長時間預けるのはとても怖いです。

ここまでダラダラと書きましたが、5月11日(ユーゴの学年は14日)から子供を学校に通わせるかどうかはあくまで「任意」なので、私のように心配性かつテレワークの継続が可能な親は、我が子を学校に行かせないという選択もできます。先日その件について、担任の先生からメールで保護者へのアンケートがありました。まだ決めかねていたので即日返信しなかったところ、先生から途中経過の報告があり、

回答者13人中
11人:子供を学校に通わせたい
2人:通わせたくない

との結果だそう。やっぱり、反対派少ないなぁ…「職場」に戻らなければならない保護者が多いのでしょうか。ほかにも賛成派にまわった親の中には

長い間お友達と会っていない子供が不憫だ
クラスで学ぶ方が子供の学習効率が良い

といったことを理由に挙げている人もいると思います。私もバンちゃんもそこが引っかかっているので、先生からのメールに即答できませんでした。それでもどうしても腑に落ちないのは、時期尚早ともいえる学校再開の時期です。5月14日から夏のバカンスまでは2ヶ月を切っている中で子供を学校に送り出すことは、8週間にもおよぶ「籠城生活」の努力を無にすることになるんじゃないか…せっかくここまで頑張ったのに。

というわけでその翌日、我が家はアンケートへの回答として「学校に行かせない派」であることを理由と葛藤の思いも短く添えて返信しました。苦渋の決断ですが、有効な治療薬やワクチンがない現状では、感染リスクがあるとわかっている場所に我が子を送り込むのはどうしても不安です。

もちろんいつかは学校に戻しますが、5月はまだ早すぎるというのが私たちの意見です。9月の新学期なら…腹をくくります。最後に、最近あちこちで耳にする5月11日ですが、皮肉にもこの日はバンちゃんの誕生日です。今年はやむをえず「悩ましい日」になってしまって残念(T_T)

2020年5月1日金曜日

アマエビじゃないよ。

アマビエ、という故郷の熊本で江戸時代末期に出現?した妖怪だそうで。画像が日本の家族から送られてきました。

うーむなんとも奇妙で、味のある姿ではないですか…
Wikipediaから引用しますと、

アマビエは日本に伝わる半人半漁の妖怪。光輝く姿で海中から現れ、豊作や疫病などの予言をすると伝えられている。

弘化3年4月中旬(1846年)のこと、毎夜、海中に光る物体が出没していたため、役人が赴いたところ、それが姿を表した。(中略)その者は、役人に対して

「私は海中に住むアマビエと申す者なり」と名乗り、「当年より6ヶ年の間は諸国で豊作が続くが疫病も流行する。私の姿を書き写した絵を人々に早々に見せよ。」と予言めいたことを告げ、海の中へと帰って行った。

だそうでして…コロナ禍の今日、このアマビエ画像を見ると感染から身を守れるとかで、全国的に知名度が上がっているみたいです?まったく知りませんでした(^^;;

もちろん信じてはしていませんが、見れば見るほどシュールで味があって突っ込みどころ満載なこのイラスト、自分のスマホに閉じ込めておくのはもったいないのでブログでシェアさせてもらいます。

コロナ除けにはならないだろうけど、眺めていると気持ちが和む(気がする)ので、ある意味プラスの効果はあるのかもしれないですね。気に入った方は近しい人に送ってあげてください。

さて日本はゴールデンウィーク、フランスも3連休ですが、ゆるりと「引きこもり生活」「外出自粛」改め「籠城生活」を続けてまいりましょうp(^_^)q